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本日のお勉強

2009年02月15日 ,

本日のお勉強 というカテゴリを設定してみました。
勉強した内容など御紹介できればと思います。

昨日のサイエンスカフェにしく
あなたの家族が新型インフルエンザになったらどうしますか?
に向けて、ホームページによる最新情報の確認と
単行本を1冊読みました。
「H5N1型ウィルス襲来
新型インフルエンザから家族を守れ!」
著者:岡田晴恵(国立感染症研究所)
角川SSC新書

国は食料等の2週間分の備蓄を勧めていますが、
この著者によると2ヶ月分備蓄しておいたほうがよいそうです。

そうした「国のホームページではわからない内容」なども
情報提供させていただきました。
サイエンスカフェ御参加のみなさま、ありがとうございました。

本日 サイエンスカフェにしく

知識のワクチン

本日サイエンスカフェにしく
「あなたの家族が新型インフルエンザになったらどうしますか?」
を14時から南観音公民館にておこないます。
講師は院長、広島市科学技術市民カウンセラー 高橋浩一です。

新型インフルエンザによる世界的大流行がおこれば、
街中がパニック状態となる可能性があります。
正しい知識を身につけておけば、自分と家族、そして周囲の人の
命が助かる可能性が高くなります。
そう、正しい知識は 優れたワクチンのようなものなのです。

サイエンスカフェとは、専門家と一般市民とが対等な立場で
お茶など飲みながら気楽に意見を交わす場です。
まだ参加可能なようです。ぜひ御参加ください。

吉島病院 オープンカンファレンス参加

2009年02月13日

2月12日、吉島病院でおこなわれたオープンカンファレンスに参加しました。

オープンカンファレンスというのは、院内参加者だけの勉強会ではなく、
外部、主に近隣の医療機関の方々も参加できる、開かれた勉強会のことです。
いつも同じメンバーで勉強するよりも、多くの方に参加していただいたほうが
さまざまな見方・意見が出てきて、お互いに参考になります。

今回は、CPCでした。
CPCというのは、治療の甲斐なくお亡くなりになった方で
病気の診断や程度、死因などについて「病理解剖」をさせていただいた
事例について みんなで検討してみよう、というものです。
聖路加国際病院の日野原先生は、自分の受け持ち患者のほぼ全員に
病理解剖をさせていただいていた、と著書に書かれています。
私も勤務医時代には かなりの数の病理解剖をさせていただきました。
名医と呼ばれる方たちは、みんなこうやって育ってきたのです。
現在では血液検査や画像診断検査が進歩したため、
必ずしも病理解剖を必要とはしない時代になってきてはいますが、
それでも若い先生、とくに研修医の先生には非常に勉強になるものです。
教育、という視点でみると、病理解剖はとてもとても重要なものなのです。

もし、研修医のいるような「教育病院」に入院され、
残念ながらお亡くなりになった場合には
「病理解剖をお願いできませんか?」というお話があると思います。
その時には、亡くなられたばかりで とても悲しい時ではありますが、
ぜひ病理解剖を御承諾いただけませんでしょうか。
3~4時間ほど、お時間をいただけませんでしょうか。
10年後、20年後の名医を育てるために。

黄砂襲来

2009年02月12日 ,
今年も黄砂の季節がやってきました。
昨日夜のTVニュースによると、広島で黄砂が観測されたそうです。

黄砂って、ただ単に砂が降ってくるだけでしょうか?
いいえ、ちがいます。
「黄砂による健康被害」について、ようやく知られてきたところです。
喘息患者の一部は、黄砂によって非常に重い発作をおこすようです。
毎年毎年、黄砂の時期に入院となる人もおられます。
しかも、通常の入院ではなくICU(集中治療室)にて人工呼吸管理を必要とするほどの重症となって。
まあ、そこまで重症化するケースは例外だとしても
喘息発作が悪化する方はたくさんおられます。
私も、黄砂シーズンは要注意で、吸入ステロイドを増量して対処しています。
(院長は喘息です)

喘息のみなさま、そのほかの呼吸器疾患のみなさま、
黄砂シーズンを無事に乗り切っていきましょう。
できるだけ外出しないこと。
外出時にはマスクは必須です。

喘息治療については、「専門医の立場」だけでなく「患者の立場」からも
指導・相談にのれますので、お気軽に御相談ください。
(たとえば、吸入薬Aと吸入薬B、どちらがどう違うのか、
薬剤の選択や使い分けはどうすればよいのか、というのは
実際に患者として使用した経験がないと
細かいニュアンスの違いまでは うまく指導・説明はできないと思います。
当院なら、きめ細かい指導が可能ですよ。)

スギ花粉 飛散開始

2009年02月11日 ,
環境省のスギ花粉飛散開始マップによると
広島県では2月5日スギ花粉が観測されました。
山口県・島根県では、2月5日が飛散開始日となっています。

http://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/html/map.html

今年も花粉症の方にはつらい時期がやってきました。
そこで治療のアドバイス。

抗アレルギー薬は、安定した効果が出てくるまでに時間がかかります。
数日から2週間程度かかることがふつうです。
ですから、つらい症状を防ぐためには、
「症状が出てから抗アレルギー薬を使う」のではなく、
「花粉飛散情報が入り次第 服用を開始」したほうがよいのです。
これを私たちは「初期治療」と呼んでいます。
「初期治療」をおこなったほうが、楽にシーズンを乗り切れます。

当院にも、すでに花粉症患者さんが受診されています。
抗アレルギー薬による治療を開始するのは、今ですよ! 今!

今週の花

2009年02月10日

今週の花

ガーベラ・バラ・ミモザ他

折口 今週の花20090210.jpeg

DAS28 によるリウマチ診療

2009年02月9日

2月4日(水)DAS28 が電子カルテで動くようになりました。

関節リウマチの診療では、
患者さんの状態(病気の活動性がどの程度か)についての評価が
とても重要になります。
病気の活動性が高ければ薬を強化しないといけませんし、
安定していれば減量だってできるかもしれません。
関節所見や血液検査所見などを組み合わせて評価する
DAS28 という方式が現在よく利用されています。
しかし、これまでは電子カルテでは難しかったのです。
紙に書いたものをPDFで取り込む、という程度でした。

このたび、広島在住の内科医師 山下郡司先生の開発された
医療用ファイリングシステム「RS_Base」 にて
DAS28が稼働するようになりました。
リウマチを診療している私どもにとっては、大変な福音です。
RS_Base
http://rsbase.net/

ちなみに、電子カルテ「ダイナミクス」を開発されたのも
やはり広島出身の 吉原正彦 先生です。
ダイナミクス
http://www.med-dyna.co.jp/product/dyna1.html

ですから、当院の電子システム ダイナミクス+RS_Base
というのは、いわば広島産・広島育ちとも言えますね。
ダイナミクス、 RS_Base を ぜひ応援してください。

東京工業大学出張セミナーに参加しました

2009年02月7日

2月3日(火)「東京工業大学出張セミナー」に参加しました。

テーマ「科学技術コミュニケーションを社会の中でどう実現していくか」
話題提供 東京工業大学 統合研究院 教授 西條 美紀 氏
東京工業大学 理工学研究科 特任助教 川本 思心 氏
ファシリテーター 科学技術市民カウンセラー 林 武広 氏
主 催  広島市
協 力  国立大学法人東京工業大学

広島市科学技術市民カウンセラー としての立場からの参加です。
http://www.city.hiroshima.jp/www/contents/0000000000000/1228976380566/index.html

私たちの活動の特徴や課題をあきらかにする、等の課題を考えることを通じて、多くのメンバー、違った立場・経歴の方々と意思疎通が図れ、たいへん面白く有意義な会でした。あらためて、何事も最後は face to face、
人と人とのつながりだ、
と再認識しました。
(東京工業大学の方々には、
この後 広島の地酒とカキ料理などを堪能していただきました。)

ちなみに、医師や薬剤師というのは、
職業として「科学技術を社会に伝える」役割を持っているのですが、
残念ながら その自覚に乏しい人、
スキルに乏しい人・スキルアップに関心のない人 もいるようです。
このあたりの話もまた後日。

レセプトオンライン請求しました

2009年02月6日
2月5日(木)レセプトオンライン請求しました。

2008年9月に当院をリニューアルしました。
それを機に電子カルテ「ダイナミクス」を導入したのですが、
その目的の一つに レセプトオンライン請求に対応していく
というものがありました。

先月の申請から、当院ではオンライン請求としています。
時間はほんの数分程度で終わり。
実に簡単にレセプト請求できるようになりました。

しかし、このオンライン請求が、医療崩壊に悪影響を
及ぼす、崩壊を加速する という見方もあります。
どういうことなのでしょうか?
このお話はまた近日。

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広島市の救急医療

2009年02月5日

2月2日(月)中消防署との意見交換会に出席しました。

具体的データのうち、代表的なものだけ御紹介します。

広島市の救急の現状について
○救急出動件数は年々増加している。
・昭和33年の全出動件数 471件(年間)
・平成19年 5万件を突破
・平成20年は「救急車適正利用キャンペーン」をおこない
はじめて出動件数が減少した。
・しかし平成21年は現時点では、昨年同期を上回る数となっている。
○救急隊の現場到着時間(平成19年度)
・全国平均では7分、広島市は4.6分

広島市の救急隊・救急病院は大変がんばっている、
広島市民は他都市にくらべ恵まれている、と言えるでしょう。
こうした現状、ご存じでしたか?

しかし、このまま件数が増加し続けたのでは 救急医療は崩壊します。
救急医療制度は「市民全体の貴重な財産」なのですから、
大切に守っていかねばなりません。
本当に救急車が必要ですか?
本当に今(夜間、休日に)救急病院の受診が必要ですか?
→日曜や夜間に「通常どおり」診療している医療機関もありますよ。
救急病院へのコンビニ受診は ぜったいにやめましょう。
(「コンビニ受診」 については、また後日のブログで)

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