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急病センターに忘れず持参して欲しいもの

2010年06月7日  

夜間、体調が悪いときは
急いで夜間急病センターにいかなくちゃ、
と あわてることも多いと思います。

あわてないで、一息ついて確認しましょう。
忘れないで持ってきてほしいものは
保険証
おさいふ
の他に
お薬手帳、あるいは薬の説明の文書
それがない時には薬の現物。
これを忘れないようにしてください。

先日の夜間急病センターを受診された方ですが、
メマイで受診。
でも、かかりつけ医でメマイの薬はもらっているそうです。
白くて丸くて線がはいっている薬・・・
なんて説明をされますが、
そんなことでは薬を特定することは無理なんです。
お薬というのは何万種類もあるのですから。

おまけに
ふだんはリウマチの薬をもらっている、とか、
さらに話をしていくうちに
骨そしょう症のお薬ももらっている、ということも判明。
さらにさらに
数日前にカゼひいてカゼ薬も処方してもらっている、
まだ服用中であり、あと2日分残っている、
なんていうこともわかりました。
でも、薬については何一つわからないので、お手上げ状態です。

とどめに
メマイの時の頓服の薬はもらってないですか?
と聞いてみると
本人は もらってない、と言われますが
御家族は
おばあちゃん、頓服の薬はあったみたいよ、と。

診断のためにも
適切な治療薬を処方するためにも
ぜひお薬手帳をご持参ください。
よろしくお願い申し上げます。

写真は いぶしぎん で飲んだ竹泉 醇辛。
とにかく辛口を、という人にはいいかも。
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★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

昨夜の夜間急病センター

2010年06月6日  

昨夜は夜間急病センターに出勤してきました。
とうかさんの期間ですし気温もかなり高くなっているので、
下痢嘔吐が多いのではないか、と予想して行ったのですが、
全然そんなことはありませんでした。
食中毒が発生しないのは、いいことです。

扁桃腺炎など、熱の高い人は何人も来られました。
インフルエンザ検査は1名のみおこない、陰性。
5月以降はインフルエンザ簡易検査陽性の人はほとんど出ていません。

とうかさんも本日が最終日です。
屋台で買って食べる前に、
その店の商品は大丈夫そうか、安全そうか、
食品に対する店主のふるまいを
しばらく観察してから購入されるようおすすめします。
(お金をさわった手でそのまま食品をさわっているような店は
敬遠したほうが無難でしょう)

写真は いぶしぎん で飲んだ美和桜の純米吟醸。
店主に おすすめの酒を聞いてみる、というのもいい方法です。
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★新型インフルエンザ情報
5月20日の当ブログにて、
沖永良部島でインフル集団発生、というニュースをお知らせしました。
これにつき詳細が発表されました。
6月3日鹿児島県環境保健センター発表
http://idsc.nih.go.jp/iasr/rapid/pr3643.html

遺伝子検査で新型インフルエンザ2009A/H1N1 と確認されました。
注目すべきは
成人1名をのぞく小児9人は、全員が新型ワクチンを接種ずみであった
ということです。

ワクチンを打ったから感染しない、ということではなく
ワクチンは重症化を予防するために接種するのです、と
私どもは説明をおこなうわけですが、
あらためてその点を確認する必要がありそうです。

ワクチンを打ったからといって安心はできませんよ、と。

とうかさんに行きました

2010年06月5日  

6月4・5・6日はとうかさんです。
今日は行けないので、昨日行ってきました。
交通規制がちょうどはじまる場面を見ることができました。
19時から規制ですので御注意ください。

今年は天気がよさそうなので、浴衣を着るにもいいですね。
浴衣姿の人もたくさんいました。

外人さんもとても多かったです。
外国の観光客向けに浴衣に着替えるサービスなどもあれば
いいかもしれません。
たとえば京都では舞子さん姿に着替え記念撮影し、
街を歩くというのがありますね、そんなイメージで。
(浴衣サービスはすでにあるのでしょうかね?)

初日19時すぎでも かなりの混雑
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★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

廿日市でコウイカ

2010年06月4日  

木曜日の午後は休診(お休み)です。
重症患者さんも持ち直して落ち着いているので
廿日市の木材港に行ってみました。
前回の釣行でリールに巻いてある糸に問題が発生したので
先日PE糸に巻き替えをおこなっており、
早く海に行きたくてウズウズしていたのです。

夕日が沈むのを見て、
それから準備してイカ釣りにチャレンジ。
第1投でコウイカが釣れました。
でも、その後は音沙汰なく1時間で終了。

身はイカソウメンに、ゲソなどはフライパンでゲソバター焼きに。
活きがいい状態ですので、あまり火を入れすぎないのがコツ。
甘みがあって柔らかく、絶品です。

1パイ釣れれば、2人分のおかずになります。
大勢の人が竿を出していました。(釣れている人は少ないですが)
ぜひ釣行してみてください。

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★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

肺炎予防推進プロジェクト「怖いぞ、肺炎! 予防が大事」キャンペーン

医師は民主候補を「推薦」、自民候補は「支援」

2010年06月3日  

鳩山・小沢コンビについては
政治とカネという観点からは旧世代政治家であり
早々に退陣されるべきと思っていました。
基地問題で腹案がある、と言ったのが回復不能な敗着ですね。
交渉ごとは、積み重ねてきた歴史があります。
「落としどころ」を捜した先人の努力を無にするような発言はいただけない。
結局、沖縄県人だけでなく全国民に
首相は信頼できない
という認識を産むだけで終わってしまいました。
いつかは県外
いつかは国外
と言う謙虚な姿勢であれば問題なかったのですけどね。

ところで
今週、医師連盟(医師会の政治団体)から送られたニュースによると
日本医師連盟は参議院選挙において
自民党 西島議員の「推薦」を取り下げ「支援」に格下げ、
民主党 安藤氏を「推薦」することに決定、
みんなの党 清水氏も「支援」
ということに決定したそうです。

広島県医師連盟も、上記決定を断固支持する、と声明しています。

自民党政権のなかで、
社会保障費は毎年毎年削減されてきました。
社会保障費の中に、医療介護福祉の予算も含まれます。

医療崩壊のレールを敷いたのは自民党なので
(民主党が多少混乱していても)
医師が自民党支持に戻ることはない、という状況です。

いぶしぎん の あっさり豚角煮
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★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

広島で生の落語を聴く会

2010年06月2日  

ちょっと報告が遅くなりましたが。
先週土曜日5月29日は、広島で生の落語を聴く会でした。
入船亭扇辰&春風亭百栄二人会
とても面白く、よかったです~。
毎回のことながら上村さんの人選はすばらしい。
で、上村さんが最初の主催者あいさつでプレッシャーをかけたものだから
どんな演目にするか、迷われたのではないでしょうかね。
扇辰師匠は百川ほか1席、
百栄師匠はトンビの夫婦ほか1席を演じられました。

今回のネタは、4つとも初めて聞くものだったのですが、
緩和ケア薬剤師に言わせると
毎回知っているネタ、というほうがおかしい、とのこと。
言われてみれば、そうですかね。
私は大学の落研にいたわけでもないですし。

会場を借りることに奔走してくださる方々の御尽力と
広島工業大学の御理解のおかげで
今後3回分の予定も決まったそうです。
(御尽力いただいた皆さん、ありがとうございます。
おかげで我々は素晴らしい落語会を楽しむことができます。)

今後の予定は近々生落語ブログにアップされると思いますので
みなさんぜひ御参加ください。
http://namarakugo.e-know.jp/

写真は いぶしぎん の 焼き油揚げ。
日本酒によく合います。
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★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

メディア報道は癌治療に楽観すぎ

2010年06月1日  

Medical Tribune に最近掲載されたニュースです。
同サイトの記事へのアクセスは登録者に限られるため、
同じ記事を紹介しているサイトを捜してきました。
以下に御紹介します。

海外 癌医療情報リファレンス というサイトです。
http://www.cancerit.jp/xoops/modules/cancer_reference/index.php?page=article&storyid=850
一部のみ引用
***
「癌に関するニュース報道では、積極的治療および生存については頻繁に議論されているが、治療の失敗、有害事象、終末期または死亡についての議論はほとんど行われていない」とペンシルベニア大学の研究者らは報告している。

研究者らは、癌に関する436件の新聞記事または雑誌記事を評価し、以下の考察を行った。

調査した記事の32%が生存率を、7.8%が死亡と臨終を扱っていた。
13%の記事が「積極的癌治療は効果を示さない場合がある」と報道していた。
→ 87%の記事は、この可能性を報道していない。
30%の記事が「積極的治療は有害事象を引き起こす場合がある」と報道していた。
→ 70%の記事は、この可能性を報道していない。
57%の記事が、積極的治療について議論しているが、終末緩和ケアまたはホスピスについて議論していた記事はわずか0.5%であった。

コメント:「癌治療についてメディアがこのように報道すると、患者は、癌治療、転帰および予後に関して不適切なほど楽観的な見方を持つ可能性がある」と本研究の著者らは示唆している。
***引用終わり

癌との闘いを続けていく中で、
どうしても「寿命」を考えなければならない時があります。
残り時間が見えてきた時にも闘いをあきらめる必要はありませんが、
もう抗癌剤を使用する体力が残っていない、
次の抗癌剤治療に時間と体力を消耗するよりも
なにか別なことに時間と体力を回した方が
結果として有意義な時間を持てそうな状況にもかかわらず、
それでも強い抗癌剤治療を望む人がおられます。
強い抗癌剤は食欲を失わせ体力を奪い、副作用が生じやすく、
かえって寿命が短くなることも多いことを
我々は知っていますが、
そのことを説明しても理解されない・納得されない人もおられるのです。

抗癌剤治療では、
「とっておきの代打、とっておきの切り札」というものはありません。
効果があり副作用の少ない薬から使用していくのです。
良い薬から、優れた薬から、順に使用していくのです。
つまり、
2番手、3番手、4番手の治療になればなるほど
「効果が弱い または 副作用が強い」
ということになっていくのです。
エースになれなかった薬が2番手3番手以下の薬なのです。
2番手3番手以下の薬に 「過大な期待」 をかけてはいけない
というのが実状なのです。

治療に対する公平な報道は少なく、
「新しい手術法が発表された」、とか
「新しい抗癌剤が開発された」、とかいう情報ばかりが
おおきく取り上げられ報道されています。
ネズミに抗癌剤を使用して効果がどうの、こうの、という情報は
その薬が実用化されるまで5年10年はかかるしろもので、
今がんと戦っている現場の患者・医療者には全く関係がないことです。
専門の学会誌ならともかく、一般の新聞テレビが報道する意義はありません。

こうした 「楽観的癌情報」ばかり報道されていたのでは
自分の置かれた現状の認識を誤ってしまう患者・家族が多いのも
やむを得ないことかもしれません。

そして
これがニセ科学・ニセ医学にはしる人を産む原因の一つであろう、
とも思っています。
現状を把握できない、現状を受け容れられないから
「万病に効く」、「どんな癌にも効く」なんていう情報に
飛びついていくことになってしまう・・・。

マスコミによる癌情報は、状況を正しく伝えて欲しい、と思っています。
(でも、
アメリカですら こうなのですから、
日本のマスコミだと もっとひどいかもしれません。)

今週の花 あじさい
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肺炎予防推進プロジェクト「怖いぞ、肺炎! 予防が大事」キャンペーン

和みカフェバザー

2010年05月31日  

昨日は和みカフェ三周年バザーに行って来ました♪
素晴らしい晴天!
長谷川マダムさま、女社長さま、⑦パパ&⑦ママご夫妻、kumiさま、佐世保バーガーご夫妻、こうのみよこ先生、ブログでお馴染みのわんちゃん達、飼い主さまのみなさま、そのほかたくさんの方々のおかげで楽しい一日でした♪

昼食においしいコーヒーと佐世保バーガーをいただき、
そのあとは 宮浜温泉べにまんさくの湯へ。
露天風呂が気持ちよかったです。

久しぶりにゆったり、のんびりの1日を過ごすことができました。

バザー購入品の一部です。
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心に残る出会い11 耳鳴りに悩まされたMさん

2010年05月30日  

Mさんは93歳でしたが、とてもお元気でした。
膝が悪く、足が弱っているくらいのものでした。
2階で生活しておられたのですが階段を下りることができなくなり
病院への通院が不能になり当院の訪問診療が開始となりました。
御自宅で、長男夫婦さんとの同居でした。
日常生活はお嫁さんと娘さん、御家族で協力しておられました。

Mさんにとっての問題は、耳鳴りでした。
ずいぶん前から難聴で全く聞こえない状態になっていましたが
頭はしっかりしているので
筆談で日常生活は問題ありませんでした。
しかし数年前から、ひどい耳鳴りが生じるようになったのでした。

想像してみてください、
寝ているとき以外は耳もとで七つの鐘がグワングワンと
鳴り響く。と表現されていました。
一人で寝ている夜、音が毎晩毎晩鳴り響いて
眠れない、
とってもつらいことだと思います。
あまりのつらさにMさんは
夜中に隣近所に聞こえるくらい大きな叫び声をあげて
助けを求めるようになっていました。
総合病院で各種の精密検査や治療をおこなっても改善せず、
しかたなく精神科に入院し睡眠薬を調整してもらって
ようやく眠れるようになって退院していたのでした。

もう入院も通院もいやだ、したくない、
(通院するために階段を下りることもできない)
という状況で私の訪問診療がはじまったのです。

耳鳴りに効果のありそうな薬のなかで
これまでに試みられていない薬を順々に試み
少しは効果がありました。
調子のいい日にはきげんよく冗談も次々出ます、
もともと頭の回転もよく記憶もしっかりした方なのでした。
しかし、病状には波があり
耳鳴りがひどい時には
先生、死んだほうがましだ、
楽になる薬(安楽死する薬)はありませんか、
と何度もおっしゃいました。

抗うつ薬も開始し、死にたいという発言はなくなりました。
それからは安定した時期が続いていました。
お嫁さんにいつも感謝しておられ、私どもも
感謝の言葉を何回も聞かせていただきました。
しかし、
ある時から急に食欲がなくなり、一気に衰弱し亡くなられました。

耳鳴りに効果のある薬、というのは
ほとんどないのです。
もっといい薬があれば
何年も苦しむことはなかっただろうに、
と思われたことでした。

ひさしぶりに いぶしぎん に行きました。
うまいものが食べたい・飲みたくなると ここ。
http://www.cusi.ne.jp/ibushigin/

写真は鯛の刺身。
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★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

肺炎予防推進プロジェクト「怖いぞ、肺炎! 予防が大事」キャンペーン

たばこと健康

2010年05月29日 , 

昨日は たばこと健康・広島フォーラム に出席しました。
講演は以下の2つ。

講演1:たばこと健康に関する行政の取り組み
広島県健康福祉局 佐々木昌弘 局長
講演2:喫煙は病気、喫煙者は患者
~職場における喫煙対策と禁煙推進を中心に~
兵庫県立尼崎病院 藤原久義 院長

要点
佐々木局長のお話では、
神奈川県の禁煙条例施行のお話の紹介などのほか
禁煙行動についての「行動変容」をどうやって導くか、というお話。
県では受動喫煙防止キャンペーンをおこなうそうです。
飲食店など全面禁煙の店、分煙の店など お店の取り組みがわかるよう
「禁煙/分煙 ステッカー」を配布する事業が
5月末からはじまるそうです。

藤原先生のお話では、
地域で禁煙を徹底すると心臓病患者が激減した、という海外事例の紹介。
病院勤務医など職員のなかに 禁煙についての受け止め方に温度差があると
患者への禁煙指導がうまくいかない、
職員全員で 喫煙者は患者である、という意思統一をすることが
まずは重要である。

入院中にアルコールが禁止されるのは誰もが納得しています。
飲酒をすれば強制退院、という入院誓約書にサインもして入院します。
しかし、病気を治すために入院している患者が
喫煙所で喫煙していることは まだ容認されている。
タバコが原因の病気にもかかわらず(心臓病など)。
そこで
入院患者の喫煙は禁止、喫煙すれば強制退院、
というような取り組みも必要なのではないか。
それくらいのことをすれば患者の喫煙に関する意識も変わるのではないか。
どこかの病院が先陣を切らねばならないであろう、と。

県立尼崎病院が先陣を切る!
という宣言はなかったのが残念ですが。

今後の医療機関の取り組みの方向性が見えたように思いました。

県内の飲食店などについては、
ぜひ禁煙ステッカーの張ってあるお店を選んで行きたいものだ
と思いました。

バラ、アジサイ、カーネーション、トルコキキョウ、ボタンなど
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★新型インフルエンザ情報
長野県上田地域で新型インフルエンザの発生がみられています。
定点あたり2.6程度なので散発的ですが。
まだ2009A/H1に感染していない人はかなりいますので
どこで散発的に発生してもおかしくない状況です。
うがい手洗いをしっかりおこなってください。

082-241-6836(代表)

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