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心に残る出会い55 御家族とがんばったKさん

2014年03月30日  

カープ、開幕連勝、いいですね!
九里は今年の新人勝利1番乗り、いいですねー!!
これで他の新人も、
「俺も出番が来たら出来る、やってやる」と
チーム内でいい競争がはじまることでしょう。
実際、ドラ3田中、ドラ4西原、移籍の一岡も試合出場を果たしました。
カープ、いい流れになりそうですね。

さて、毎月最終日曜日は心に残る出会いです。

Kさんは63歳。
交通事故で脳に障害を受け、
寝たきり状態となっていました。
脳脊髄液を脳から体に流す管を必要とし、
普通だったら療養型病院での長期入院生活のレベルだと思いますが、
御家族に看護師がいるので御自宅で生活できていました。
食べることが出来ないため、高カロリー輸液もおこなっています。
薬も飲めませんので、鼻から胃にチューブもはいっていました。
しかし、意思表示は可能でした。
体調のよい日には、当方の挨拶にもにっこりと笑顔を返されました。
この笑顔があるのですから、
入院ではなく自宅療養を選ばれるのもわかるなあ、
というほどの素晴らしい笑顔です。

しかしKさんに、いろいろな問題が立ちはだかってきます。
脳からのチューブがうまく流れなくなったり、
尿路感染でMRSAが検出されたりもしました。
体につながっている管がたくさんある、ということは
いろいろな感染の危険が高くなるのです。

肺炎や敗血症の時には入院治療で乗り越えながら
在宅療養が続きました。
足の血管が詰まりかけ、血流が悪くなった時には
病院でステント治療をおこなってもらったり。
それでも足の小指は血流が途絶え、
壊死して真っ黒にミイラ化してしまいましたが
感染はおこさず乗り越えていきました。
次々に難問が立ちはだかってきますが、
家族も懸命に対応し、在宅チームも連携して頑張り、
そして病院の先生方も家族の思いにこたえて治療をしてくださいました。

ある時、またしても尿路感染から敗血症をおこし
入院治療となりましたが、
今度は乗り越えることが出来ません。
もうあと2-3日でしょう、と告げられた時、
御家族は、人工呼吸器の装着は選択しないこととし、
今の状態で家に連れて帰ることは出来ないか、検討されました。
当院にも相談があり、在宅医療側の当方は受け入れOKです。
しかし、連れて帰るにも体力が不安定だ、ということで
結局 移動(退院)しないことになりました。
その決定を聞いて、その夜、私たちは病院にお見舞いに行き、
Kさんにお会いしましたが、これが最後となりました。
翌日Kさんは病院で亡くなられました。

次々と、本当に次々と難問がKさんを襲いました。
御家族とみんなでがんばりましたね、Kさん。
Kさんのあの笑顔、とっても素敵でしたよ。

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