ハンバーガーに用心を!
新型北米インフルH1N1は関東圏で報告が増えています。
予想の範囲。
もう少し範囲や患者数が増加し、その後落ち着くと思われます。(自信なし)
マスクも来週には出回りはじめ、1ヶ月後にはバーゲンセールになると思います。
購入される方は、それからでもよいかもしれません。
そして今冬が問題。おそらく第2波としてやってくるでしょう。
基礎疾患のある人は、用心が必要です。
具体的には妊婦、喘息、心疾患、糖尿病、透析患者などが挙げられています。
糖尿病の状態が悪いと、免疫力(=病気への抵抗力)が落ちるのです。
糖尿病は、自覚症状に乏しいものですから、きちんと通院せず放置したり、コントロールの悪い状態のままで治療強化を拒んでいる方が大勢おられます。
この機会に、糖尿病の方はきちんと受診し、きちんと治療おこないましょう。
本日のお勉強は、糖尿病に関連した話。
ハンバーガーに用心を!
外食産業のハンバーガー類のテレビ宣伝 派手にやっていますね。
しかし、ハンバーガー類やお菓子類は、
一般的にカロリーは高いものの栄養学的にはバランスが悪く、
ジャンクフードと呼ばれています。
ジャンク とは、ゴミ・ガラクタ というような意味です。
カロリーが高い食品ですから、カロリー摂りすぎによる
子どもの肥満、糖尿病などが問題となってきています。
甘くておいしい食べ物ですから、どこの国でも、食べ過ぎが問題になってしまうのです。
このため、イギリスやアメリカでは、こういった食品の
子ども向けテレビCMなどは規制されているとのことです。
(Wikipedia にて ジャンクフード で検索してください。)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%95%E3%83%BC%E3%83%89
世界が問題に気づき取り組んでいるのに、またしても問題を野放しにしているのは日本。
困ったことです。
薬害エイズの教訓を、生かしているとは言えません。
消費者庁ができれば、少しは変わるのでしょうか。
保護者が正しい科学的知識を身につけないかぎり むつかしいのでしょうか。
ということで、本日のお勉強は糖尿病。
「 糖尿病 」 が、今や日本人の国民病 と
言われていることは御存知だと思います。
日本人には、欧米に比べ肥満者はそう多くないのに、糖尿病が多いのはなぜか?
その疑問に対する学問的な答えがこれです。
「日本人のインスリン分泌能力は欧米人の半分以下である。」
緩和ケア医 本日のお勉強
特集:糖尿病:診断と治療の進歩
糖尿病の診断と治療-現状と展望-
日本内科学会雑誌 2009年4月
関西電力病院 清野裕 先生
要点
日本人のインスリン分泌能は欧米人の2分の1以下である。
そのため、欧米人と異なり、小太りになっただけでも糖尿病となる。
野菜や魚を中心とした日本食は健康に良い、
ということが知られてきて、世界中で日本食ブームがおこりました。
今や日本食は世界に定着しつつあります。
その日本で、何でわざわざハンバーガー類を食べないといけない?
巨大スーパーのフードコートなどでハンバーガー類を食べている
親子を見るたびに、とても心配な気持ちになります。
国産牛肉と国産野菜にこだわった、というハンバーガーも中にはありますが、輸入100%のものと比較したところで栄養学的には しょせん大差ありません。
(私はハンバーガーは年2-3個食べるかどうか、ですが、どうせ食べるなら国産牛肉のものを食べたい、とは思います。国産だからたくさん食べたい、とは思いません。)
あなたが食べているものは、ジャンクフードですよー!
子どもにはあまり食べさせないほうがよい食品ですよー!
たまにしか食べないほうがいいですよー!
そんなもの食べていると、将来病気になるだけですよー!
そう叫びたくなってしまいます。
ジャンクフード という言葉を、ぜひ覚えておいてください。
なお最新のMedical Tribune (5月14日号)に、
近くにファストフード店舗数が多いほど脳梗塞リスクが高まる
という研究結果が紹介されています。
正しい知識を身につけましょう。
知識のワクチン=正しい知識が自分や社会を守ります。
コメントを残す