長引く咳痰
咳や痰が長く続く、ということで受診される方は多いです。
結核や肺癌など、大きな病気を検査して診断の選択肢から消去していくわけですが、
最終診断が慢性気管支炎や気管支拡張症というケースも多いです。
こうした方は、前の医療機関で抗菌剤を長期間試みられていることも多いし、
「抗生物質を長期処方してください」 と自ら希望される患者さんもおられます。
しかし、抗菌剤の投与は逆効果となりかねません。
何でもかんでも抗菌剤、という考え方はやめましょう。
本日のお勉強
気管支拡張症に対する治療
日本胸部臨床 2009年8月号
京都第一赤十字病院感染制御部 大野聖子先生
要点
気管支拡張症のなかで我が国で一番多く遭遇するのは副鼻腔気管支症候群
( Sino-bronchial syndrome:SBS)である。
気管支拡張症の治療のゴールは、急性増悪の頻度を減らし、生活の質を改善させることである。 (=完全に治癒させるのは困難)。
持続感染の起炎菌は、抗菌剤治療により菌交代して緑膿菌となっている。
抗菌剤を長期投与すれば耐性化するので、長期連日投与は避けるべきである。
まだ続きますが、ここから先は専門的になりすぎるので省略します。
呼吸器症状のある方は当院を受診し御相談ください。
院長は呼吸器専門医です。
なお、病気には、
治せる病気
と、
治せないので日常生活で困らない程度にコントロールする病気
が あることを 御理解ください。
写真はマツダスタジアム8月13日7回裏
赤一色のジェット風船に、スタジアム初体験の子供たちは大いに感動。
昨年までは赤は多かったけれど他の色もけっこうありましたものね。
★新型インフルエンザH1N1情報
大きな動きはありません。
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