林章敏先生の緩和ケア講演会
昨日は広島市民病院で開催された講演会に出席しました。
急性期病院における緩和ケア
~その理念と実際~
講師は聖路加国際病院 緩和ケア科医長 林章敏先生でした。
私は聖路加病院緩和ケア病棟で研修を受けました。
林先生とは久しぶりの再会です。
広島には聖路加病院で緩和ケアを研修した医師が
少しずつ増えてきているのですよ。
ところで、
先日 胃癌の患者さんとお話していると、
癌患者の団体(某病院の 友の会)に参加している人の中でさえ
「緩和ケア病棟は もうダメな人が行くところ、死ぬための場所」
「緩和ケアというのは最後の最後」
と思っている人が いまだにたくさんいる、
ということをお聞きしました。
そうではないのです。
癌と診断された時から、
癌の治療と 苦痛を軽減する緩和ケアとが
車の両輪のように開始されるべきものなのです。
実際に、今回の講演会で、具体的データも紹介されました。
肺癌、大腸癌などで、
ホスピスケア・緩和ケアを受けたグループと受けなかったグループでは
生存期間に違いがみられました。
緩和ケアを受けたグループのほうが長生きだったのです。
緩和ケアは死ぬための医療ではなく、
よりよく生きぬくための医療であることを 御理解ください。
癌になったら緩和ケア。
できるだけ早い段階で緩和ケア医・緩和ケアチームにも御相談ください。
写真は林章敏先生と院長。
★新型インフルエンザ情報
来年度も新型ワクチン接種で負担軽減―厚労省
2月4日17時6分配信 医療介護CBニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100204-00000006-cbn-soci
新型インフルエンザワクチンの接種費用の低所得者への負担軽減事業を来年度も継続して実施する方針を明らかにした。
とのことです。
来年度も今年と同じように実施する、ということでしょうね。
本来であればワクチンは無料にして国が全部負担すべきと思います。
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