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アナフィラキシー患者の長期管理

2010年02月18日 , 

★新型インフルエンザ情報
新型インフルエンザは小休止している感じであり、
季節性インフルエンザもあわせ、今とくに紹介すべきニュースがありません。

たまっている「本日のお勉強」シリーズを続けてアップしていきたいと思います。

本日のお勉強
アナフィラキシー既往患者の長期管理の実際
アレルギー(日本アレルギー学会誌)2009年10号
埼玉医科大学 永田真 先生ほか
要点
アナフィラキシーは致命的となる病態である。
原因検索と回避指導を含んだ患者教育と、
アドレナリン自己注射システム(商品名エピペン)の導入・教育が必要である。
埼玉医科大学アレルギーセンターではエピペン処方した40名のうち、
翌1年間で実際にエピペンを使用する事態になったのは1名であった。

エピペンを処方されている患者では、
食物アレルギーが一番多く、
2番目は食物依存性運動誘発(ある食物を食べた後に運動すると生じる)、
3番目が昆虫アレルギー(ハチ)です。
年齢では20歳代が一番多く、次は50歳代です。

年が多いから私には関係ない(食物アレルギーって小児の病気でしょ?)、とか
これまで大丈夫だったから今後も大丈夫、とは
言えないのがアレルギーのこわさです。

食物アレルギーでは、食品材料表示に注意していても大きなアレルギーを生じることがあります。
ハチ刺されは、いつ生じるか、わかりません。
そういう時には、いかに早くアドレナリンを注射するか、が
生死を分けます。
お守りとしてエピペンを持っておくことが大切です。

エピペンを御希望の方は当院で御相談ください。

写真はエピペン スターターキット です。
090731_092217epipen.jpg

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