肺癌の生存期間が2年半に!!!
マエケンでも負けることはある。
毎回完封できるわけではありません。
ホームラン2発、3点というのは、仕方ないでしょう。
変化球が高めにいったところを打たれましたね。
打線の奮起を期待したいところです。
栗原が帰ってくるまでしんぼう、しんぼう。
それにしても、
よその外人は、よく打ちますなあ。
カープの「打たない外人野手」はいらないのでは。
昨日に引き続き肺癌情報です。
6月24日ニューイングランドジャーナル オンライン版に発表されました。
非常に重要な報告です。
東北大学などによる日本人のデータです。
肺がんの発生に大きな役割を果たすEGFR遺伝子変異を検出し,
その遺伝子変異のある患者にEGFRチロシンキナーゼ阻害薬ゲフィチニブ(商品名イレッサ)を使用した。
進行した非小細胞肺がん患者の平均生存期間は,
従来の抗がん剤治療では1年程度であったが,
ゲフィチニブを用いたEGFR遺伝子変異陽性患者では2年半に延長した。
(最初にゲフィチニブ、無効になった後に通常の抗がん剤治療をおこなった。)
肺癌専門家は、生存期間を延ばすため非常に努力を重ねてきました。
無治療(緩和ケアのみ)だと平均生存期間は約6ヶ月。
20年前くらいの時点では、
抗がん剤治療をおこなえば約8ヶ月でした。
治療することで生存期間が2ヶ月延びるわけです。
しかし、そのために入院治療期間が2ヶ月必要で、
結局 「家で生活できる期間」 には変わりがない、という状況でした。
抗がん剤が進歩してきて、現在では平均生存期間が約1年になっています。
20年間の努力で、生存期間が2-4ヶ月延びた、というのが実情だったのです。
(その間、外来抗がん剤治療などを導入し、
家で生活できる期間というのは相当延びてはいました。
また、終末期も自宅で過ごせるようになってきています。)
イレッサが発売され、中に非常に有効な人がいる、ということが知られてきました。
約1年間、イレッサだけで肺癌を押さえ込める人が出てきたのです。
どういう人にイレッサが有効なのか、どういう人には有効でないのか、
ということもわかってきました。
EGFRという遺伝子に変異のある人で、
このうち腺癌、女性、東洋人(日本人など)、非喫煙者であれば
特に有効である、ということがわかってきたのです。
今回のデータは、
「もっとも有効と思われるグループ」で、どれくらいの生存期間が期待できるか
ということを明らかにしました。
そういう「好条件」を割り引くとしても、
これまで1年とされていた生存期間が2年半になった、というのは
非常に大きな進歩です。
連続的に少しずつ進歩したのではなく、突然に大きく進歩したのです。
こういう進歩を ブレイクスルー と呼びます。
世界に誇れる治療が、日本で確立されました。
本当にすばらしいことだと思います。
もと記事にあたる場合には以下をご覧ください。
Medical Tribune (日本語)
要約は誰でも読めます。詳細を読むには登録が必要です。
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/1006/1006080.html
ニューイングランドジャーナル オンライン版(英語)
世界でもっとも権威のある臨床医学雑誌です。
要約は誰でも読めます。
全文を読むには登録が必要で、基本契約は有料。
ただし、お試しで少数の論文は無料で読めます。
http://content.nejm.org/cgi/content/short/362/25/2380
東北大学プレスリリース6月24日(もちろん日本語)
概略を知るには、わかりやすいと思います。
http://www.med.tohoku.ac.jp/uploads/%A5%D7%A5%EC%A5%B9%A5%EA%A5%EA%A1%BC%A5%B9%BA%C7%BD%AA%B0%C6%A3%CE%A3%C5%A3%CA%A3%CD0624.pdf
アクアセンター街の五エ門
ピリからマグマうどん。いい感じの辛さです。
ホルモン好きな人には、いいですね。
五エ門には、幻霜ポークステーキなど、広島ならではのメニューもあります。
次回は食べてみなくちゃ。
★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。
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