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肺癌の生存期間が2年半に!!!

2010年06月26日  

マエケンでも負けることはある。
毎回完封できるわけではありません。
ホームラン2発、3点というのは、仕方ないでしょう。
変化球が高めにいったところを打たれましたね。
打線の奮起を期待したいところです。
栗原が帰ってくるまでしんぼう、しんぼう。
それにしても、
よその外人は、よく打ちますなあ。
カープの「打たない外人野手」はいらないのでは。

昨日に引き続き肺癌情報です。
6月24日ニューイングランドジャーナル オンライン版に発表されました。
非常に重要な報告です。

東北大学などによる日本人のデータです。
肺がんの発生に大きな役割を果たすEGFR遺伝子変異を検出し,
その遺伝子変異のある患者にEGFRチロシンキナーゼ阻害薬ゲフィチニブ(商品名イレッサ)を使用した。
進行した非小細胞肺がん患者の平均生存期間は,
従来の抗がん剤治療では1年程度であったが,
ゲフィチニブを用いたEGFR遺伝子変異陽性患者では2年半に延長した。
(最初にゲフィチニブ、無効になった後に通常の抗がん剤治療をおこなった。)

肺癌専門家は、生存期間を延ばすため非常に努力を重ねてきました。
無治療(緩和ケアのみ)だと平均生存期間は約6ヶ月。
20年前くらいの時点では、
抗がん剤治療をおこなえば約8ヶ月でした。
治療することで生存期間が2ヶ月延びるわけです。
しかし、そのために入院治療期間が2ヶ月必要で、
結局 「家で生活できる期間」 には変わりがない、という状況でした。

抗がん剤が進歩してきて、現在では平均生存期間が約1年になっています。
20年間の努力で、生存期間が2-4ヶ月延びた、というのが実情だったのです。
(その間、外来抗がん剤治療などを導入し、
家で生活できる期間というのは相当延びてはいました。
また、終末期も自宅で過ごせるようになってきています。)

イレッサが発売され、中に非常に有効な人がいる、ということが知られてきました。
約1年間、イレッサだけで肺癌を押さえ込める人が出てきたのです。
どういう人にイレッサが有効なのか、どういう人には有効でないのか、
ということもわかってきました。
EGFRという遺伝子に変異のある人で、
このうち腺癌、女性、東洋人(日本人など)、非喫煙者であれば
特に有効である、ということがわかってきたのです。

今回のデータは、
「もっとも有効と思われるグループ」で、どれくらいの生存期間が期待できるか
ということを明らかにしました。
そういう「好条件」を割り引くとしても、
これまで1年とされていた生存期間が2年半になった、というのは
非常に大きな進歩です。
連続的に少しずつ進歩したのではなく、突然に大きく進歩したのです。
こういう進歩を ブレイクスルー と呼びます。
世界に誇れる治療が、日本で確立されました。
本当にすばらしいことだと思います。

もと記事にあたる場合には以下をご覧ください。
Medical Tribune (日本語)
要約は誰でも読めます。詳細を読むには登録が必要です。
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/1006/1006080.html

ニューイングランドジャーナル オンライン版(英語)
世界でもっとも権威のある臨床医学雑誌です。
要約は誰でも読めます。
全文を読むには登録が必要で、基本契約は有料。
ただし、お試しで少数の論文は無料で読めます。
http://content.nejm.org/cgi/content/short/362/25/2380

東北大学プレスリリース6月24日(もちろん日本語)
概略を知るには、わかりやすいと思います。
http://www.med.tohoku.ac.jp/uploads/%A5%D7%A5%EC%A5%B9%A5%EA%A5%EA%A1%BC%A5%B9%BA%C7%BD%AA%B0%C6%A3%CE%A3%C5%A3%CA%A3%CD0624.pdf

アクアセンター街の五エ門
ピリからマグマうどん。いい感じの辛さです。
ホルモン好きな人には、いいですね。
五エ門には、幻霜ポークステーキなど、広島ならではのメニューもあります。
次回は食べてみなくちゃ。
P1120414.JPG
★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

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