ブログ

インフルエンザ新治療薬1

2010年09月30日 , 

インフルエンザの新規治療薬が出てきています。
当院では、スタッフなどの意思統一のためもあり勉強会をしています。

1日だけの吸入でよい、という薬がでました。
イナビル(R)。
これで、タミフル内服5日分、リレンザ吸入5日分 に匹敵する効果です。
長期間作用型の薬剤です。
純国産の治療薬(第一三共)であり、輸入品ではありません。
心情的には応援したい薬です。
10月中旬の発売となりました。
Yahooニュース 医療介護CBニュース 9月29日(水)22時39分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100929-00000016-cbn-soci

薬効としては、タミフル、リレンザと同じノイラミニダーゼ阻害薬です。
このため発病後48時間以内に使用することが大切です。

使用方法は
1個の吸入器に、薬剤トレイが2個あり、2回の吸入をおこないます。
10歳以上では吸入器2個、4回の吸入、
10歳未満では吸入器1個、2回の吸入をおこないます。
吸入は3歳児程度でも吸えるくらいの力で十分、とのことです。

メリットは、
何と言っても単回吸入でよいことです。
たとえば認知症気味の高齢者について、
目の前で吸入してもらえばよいのです。
リレンザ毎日ちゃんと吸入しているか、タミフル毎日ちゃんと内服しているか、
確認する必要がなくなります。

認知症がひどかったり、乳幼児だったりして
吸入の指示に従えない人はダメですね。

胎盤移行性、乳汁移行性はあるそうです(ラット等のデータ)。
授乳中であれば授乳は中止。
妊娠中であれば 「治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみ投与」
ということになります。

まあ、妊婦、授乳婦にはタミフルですね。
タミフルは安全とされています。
その前に妊婦授乳婦(その予定の人)は、ワクチンを受けておきましょう。

写真はイナビル(R)説明用パンフレット。
P1130375.JPG
★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です