原発作業の人々が受賞
カープ、昨日は序盤に得点して、安心していられました。
篠田が時々序盤で転ぶように、相手投手がいきなり転んでくれた勝利。
問題は今日明日ですね、連勝するよう応援しましょう。
さて、原発話3題です。
スペイン皇太子賞 原発作業員らに
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110908/k10015463201000.html
NHKでは報道されましたが、
民放ではとりあげられていなかったニュースです。なぜ?
記事は、
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福島第一原子力発電所の事故で事態の収拾に当たった作業員や消防隊員、それに自衛隊員たちが、「勇気と使命感の模範を世界に示した」として、ヨーロッパで権威ある賞として知られる「スペイン皇太子賞」を受賞することになりました。
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東電そのものは福島原発事故から逃げ出そうとして
管総理が東電に乗り込んで一喝した、
という話だったと思います。
(このあたり、事態が収束してくれば 検証がおこなわれて
正しい情報が定着してくれることを待ちたいと思います。)
警察、消防、自衛隊、
そして東電下請け孫請けの作業員のみなさんの
勇気とがんばりには本当に頭が下がります。
海外の賞ではなく、国内の賞を真っ先にあげたいものですね。
2題目。
上記の中には出てきませんが、
医師もがんばっているのですよ。
現場に24時間、常駐しているのです。
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福島第1原発事故の収束作業に従事する作業員用の救急医療室について、9月末までの予定を変更し、10月以降も継続すると発表した。作業の長期化に伴い受診者が増加していることや、冬場のインフルエンザを見越した措置という。
現場では、これまでに約40人が熱中症とみられる症状を訴え、骨折などのけが人も出ている。救急医療室は7月から5、6号機のサービス建屋に設置され、24時間駐在の医師が体調不良者やけが人を診察してきた。
Jiji.com 2011/09/08-18:36
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011090800768
本心では原発に行きたくはないでしょうに、
使命感に燃え現場で頑張っている医師たちにも頭が下がります。
さて、3題目。
なぜ現場では熱中症で倒れる作業員が出るのか?
これに関連して
メディカル朝日という月刊誌9月号に
東京大学特任教授 上昌広さんが
緊急リポート震災特別版 「原発作業員を支えよ」を
掲載しておられます。
この本は売り物ですので、引用はできません。
似た内容のものがないか、ネットで検索したら、ありました。
ダイジェスト版といっていい内容です。
そんなに長くない文章なので、ぜひお読みください。
http://www.com-info.org/ima/ima_20110817_kami.html
***一部引用
【原発作業員は男の世界】
原発作業員と話して驚いたのは、彼らが奉仕の精神で作業に従事していることだ。原発事故後、下請け会社には「死にに行ける作業員はいないか」と連絡があったらしい。そこで希望した人たちがフクシマ50となった。
3月、原発作業の人手集めのために、大阪 西成の失業者が連れてこられたことが話題になったが、すでにそのような作業員はいない。現在、現場にいるのは、配管・溶接などの専門技術をもつ人々ばかりだ。
一方で問題も生じている。それは、作業員が「男の世界」に生きているためだ。この世界では、弱音を吐く男は軽蔑されるため、重症化するまで問題が顕在化しない。熱中症で倒れる作業員が続出しているのは、このためだ。
***引用終わり
死にに行ける者、といわれて手を挙げて従事したのだそうで、
それなら表彰されるのも当然ですね。
映画アルマゲドンの世界ですものねえ。
本当に頭が下がります。
その後の作業員の状況ですが、
原発作業員の被ばく量上限は250ミリシーベルトとされたが、
下請け作業員の環境は劣悪で、
それを守っている作業員は少ない、
すでに700-800ミリシーベルトの作業員は100名以上いる、
ということも書かれています。
原発作業員はヒーローという側面もあるし、
劣悪な環境で働かされ、使い捨てにされる労働者という面もある。
原発作業員を使い捨てにするな! というのが上教授の主張です。
ヒーローだ、表彰だ、と
そういう話ばかりではない、ということは知っておきたいところです。
今週の花 ナツズイセン、シダなど
★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。
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