カープ開幕を楽しみにする90代のおばあちゃんたち
ここでは親しみを込めて、
あえて おばあちゃん と呼ばせていただきます。
Iさんは90歳。
難聴があり、自分のペースで何でもやっている人です。
もともと骨粗鬆症で腰椎圧迫骨折がありましたが
昨年転倒し、ついに大腿骨頸部骨折をおこしてしまいました。
そのまま手術→寝たきり→施設へ入所→誤嚥性肺炎で死亡、
という経過となる人も多いのですが
ここでIさんは生命力を発揮します。
これまでどおり、何でも自分で、自分のペースでやろうとがんばるものですから
どんどん動けるようになりました。
そうして、ついにリハビリ病院を経て自宅に戻ることが出来ました。
でも、さすがに自宅の外を歩くところまでは回復しません。
動けるのは自宅の中だけです。
毎週、訪問診療で骨の注射をしていますが、
楽しみはカープだけじゃ、
早う開幕せんかいのう、
と最近はこの話題ばかりです。
耳が遠いのでテレビの画面にくぎ付けになるのでしょうね。
Mさんは92歳。
やはり骨粗鬆症で胸椎の圧迫骨折。
起き上がるのも痛く、寝たきりとなっていました。
そのため同じように訪問診療で週1回の注射をすることになり
当院が担当することになったのですが、
自宅におうかがいしてみると
ベッドの周りは前田智徳の写真がいっぱい・・・。
カープカレンダーなど、前田のページが切り取ってあって
前を見ても、右を見ても、左を見ても 前田、前田、前田。
前田のファンなんですね、と声をかけると、ニヤリ。
わかる?
そりゃ、わかりますとも。
Mさん、
痛みが軽くなって、車いすに1時間でも座れるようになったら
マツダスタジアムに行って
一緒に前田を応援しましょう。
それを治療の目標にしましょうね。
そういうわけで
家から一歩も出られないおばあちゃんたちが
開幕を楽しみに楽しみに待っていました。
おばあちゃんたちをがっかりさせないように、
今年こそカープ、がんばって! しっかり頼みますよ!!
骨骨亭の中華そば、ふつう。
昨年から自家製麺に代わっていて、太麺です。
広島の人間は細麺に慣れているので
太麺では客が減ってしまうのではないかと思います。
オペラはだしのゲン のあとで骨骨亭に来た客は
私たち夫婦2名だけだったですから。
★インフルエンザ情報
広島県のインフルエンザ警報は、そろそろ解除されそうです。
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