黄砂来てます!!
今朝は黄金山が見えません。
かなりの黄砂です。
喘息などアレルギーのある方は
無駄な外出はしないこと、
しっかりマスク着用 をしましょう。
ステロイド吸入を一時的に増量してもいいです。
ときどきは気象庁 花粉情報を御覧ください。
当ブログ右上にリンクをしています。
26日くらいまで広島あたりに黄砂居座っています。
(予報で出ているのが26日までです。その後も黄砂いそうですね)
昨日は日本呼吸器学会で神戸に行ってきました。
御紹介したい内容はありますが、まとめる時間が必要ですので、明日に。
本日のお勉強は食物アレルギーのある喘息について。
神戸ポートピアホテルのステーキランチ。
せっかく神戸に行ったのだから神戸牛を、ということで。
シーザーサラダ、すごく大きい。
★インフルエンザ情報
安佐北区 深川小学校で学級閉鎖。
三次市 三良坂小学校で学年・学級閉鎖。
呉市 明徳小学校で学年閉鎖が出ています。
おそらくB型の流行だと思います。
まだまだうがい手洗い咳エチケット、よろしくお願いします。
本日のお勉強
Omalizumabの投与により合併するモモアレルギーの改善を認めた成人喘息の1例
アレルギー 2012年2号
昭和大学医学部呼吸器・アレルギー内科 鈴木慎太郎 先生ほか
要点
30歳、女性。小児期から続く喘息。
過去に2回、モモで重症のアナフィラキシーを呈し、すべての果物を忌避していた。
特異的IgEはハウスダスト、イヌ、モモで陽性。
喘息に対し高用量の吸入ステロイド、ロイコトリエン拮抗剤等で治療していたが
重篤な症状が改善されなかった。
omalizumab 150mg/bobyを4週間毎に投与し喘息は改善。
モモは少量から開始し28週後には白桃2個を症状なく食べられるようになった。
omalizumabは喘息のみでなく食物アレルギーにも治療効果を認めた。
***
omalizumabは抗ヒトIgE抗体で、重症喘息用の治療薬です。
いわゆる生物学的製剤であり、
非常に高額な治療薬です。
使用するには条件を満たす必要があります。
食物アレルギーも、IgE抗体を介して発症していれば
効果があるのは予測できますね。
実際に改善が得られた症例の報告です。
それでは、食物アレルギーの重い患者全員に
この治療法が適用されれば解決するのか、
というとそうではありません。
食物アレルギーにはIgE抗体を介さない発症機序もあるので
全員に効果が期待できる、というわけでもないので
話は非常にややこしくなります。
筆者たちは、この治療法の対象となるのは
1:複数の食品に対するアレルギー、とくにアナフィラキシーのある患者
2:重症や致死性のアナフィラキシーの可能性のある患者
3:病識や理解の低さから原因食物の誤食を繰り返す患者
4:食物アレルギー以外にomalizumabが有効な疾患を合併している患者
5:原因が特定できないアナフィラキシーを繰り返す患者で、他の治療法が無効だったり施行できない患者
が有用ではなかろうか、と延べています。
今回報告された症例は、上記4 に相当しますね。
なんにせよ価格が非常に高い治療法ですので
簡単に導入はできません。
大学病院等でしっかり検討していただきたいと思っています。
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