心に残る出会い45 緩和ケア病棟に戻ったKさん
カープ、梵のセンスは素晴らしいですね。
でも、梵ひとりでは勝てない。
たくさんの梵を育てなければいけないです。
楽天は、外人助っ人がそれぞれホームランですから
助っ人が機能していますね。
クライマックス進出は十分ねらえると思います。
毎月最終日曜日は心に残る出会いです。
Kさんは81歳。
T病院内科で高脂血症の治療を続けていました。
ある時の定期検査で胸部レントゲン異常がみつかり
精密検査の結果は肺癌でした。
イレッサなどの治療はとくに希望されませんでした。
緩和ケアへの紹介のみ希望され
K病院緩和ケア外来を受診されました。
かといって、今すぐ入院が必要な状態ではありません。
その後 約1年ほどは
T病院とK病院緩和ケア外来を交互に受診する状況が続きます。
次第に胸水が貯まり息苦しくなってきたため
緩和ケア病棟に入院となったのですが
胸水排液治療1回で胸水はコントロール出来、
一時的にまた安定した状況が得られました。
そうなるとKさん、自宅に帰りたくて仕方なくなりました。
そこで、在宅の担当医を当方に依頼の電話がありました。
いいですよ、当方はいつからでもOKですよ。
在宅酸素を手配して、その日のうちに急きょ退院です。
退院日の翌日、御自宅で当方とはじめての出会いとなりました。
家はいいなあ。
食事もおいしいし、夜もよく眠れる。
家に帰って何をするわけでもないし何も出来ないのだけれど
窓から植木を見るのが楽しみだ。
寒いから庭に出るわけじゃないけどね、と。
急な退院で在宅に向けての環境整備も何も出来ていませんので
手すりをつけたり電動ベッドを入れたり。
いそいで環境を整えます。
退院後、ゆっくりと、次第に動けなくなり
食事の量もじょじょに減ってきます。
Kさん本人は家で最期までいる覚悟を決めていたのですが
御家族はやっぱり不安です。
今後の経過予測の説明など、御家族の不安を軽減するように
在宅チームは取り組みをはじめていました。
年末が近づいていました。
クリスマス頃には連休にもなります。
病院も連休そして年末年始休みの体制にはいります。
緩和ケア病棟も、イザという時にベッドを確保しておく必要がありますので
退院後の患者さんの今の様子や入院の御希望を確認する必要があります。
Kさんの家にも、病棟から電話がかかってきました。
状態はどうですか?入院を希望されますか?
これを逃したら、もしかしたら入院できないのかも、
と思ってしまった御家族は
緩和ケア病棟へ再入院を希望し、
今なら入院できるから、
ということで本人を説得してしまいました。
再入院して1週間後、
Kさんは緩和ケア病棟で亡くなられました。
もうあと3日で新年、という日でした。
在宅チームが御家族の不安をもう少し軽くしてあげられていたなら
最期まで家ですごしてもらうことが出来たかもなあ、
と自分達の力不足を反省するばかりでした。
下町のビストロ TACHI-MACHI(たちまち)
食べログ
http://tabelog.com/hiroshima/A3401/A340101/34017095/
日替わりサラダはシーザーサラダでした
★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。
今週後半から当院では嘔吐下痢の患者が増えています。
ノロウィルスではないようです。
手洗いをしっかりおこなってください。
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