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直腸がんと放射線治療

2013年09月21日  

カープ、今日はマエケンですね。
3連敗さえしなければCSには出られると思いますので
来年優勝するために、マエケンに今年は無理はしてほしくない、
故障してほしくないところです。

さて、
一昨日は広島市民病院 医療者がん研修会
もっと知りたい大腸がん治療 に参加してきました。
プログラムは
・もっと伝えようがん登録 診療情報管理室 梅本礼子氏
・大腸癌の内視鏡診断と内視鏡治療 内科 東 玲治氏
・もっと知りたい大腸がん外科治療 外科 小島康知氏
・直腸がんの放射線治療をもっと知ってみませんか
放射線治療科 松浦寛司氏

直腸がんの放射線治療について最新状況を知りたかったので参加しています。

要点
・部位別の癌罹患率では大腸癌は男性で3位、女性は2位。
・年齢は70歳代が多い
・広島市民病院の大腸癌登録数は県内で一番多く、
全国の医療機関では26位。
・広島市民病院では大腸癌のうち
S状結腸癌が一番多く、次いで直腸がん。
(ほとんど数の差はない。)
早期がんから進行癌まで(0期~4期)同じような比率で発見されている。
・広島市民病院では60歳代も多く、全国より若い大腸癌が多い傾向。
・直腸癌に放射線治療単独はあまり効果が期待できない。
・術前の放射線化学療法が試みられている。
・欧米では術前放射線化学療法+手術が標準であるが、
日本では手術+側方郭清が標準である。
(これは、日本の手術成績が欧米より非常に良い、ということです。
リンパ節郭清という手先の細かい作業は欧米人は苦手、
ということなのでしょう。
日本の癌治療、癌手術は世界に誇れるものがあるのです。)
・肛門の温存を目指して放射線治療をおこなうこともあるが
機能の温存は出来ない可能性も高い。
(乳がん手術では乳房温存手術+放射線治療が標準化していますが
直腸がんはまだそううまくはいかない、ということです。
肛門を温存しても、便失禁がみられたりすると
患者QOLは著しく障害されてしまいます。)
・術後の再発は、仙骨前のエリアに多い。
再発部に放射線治療を追加しても効果は限界がある。
粒子線治療であれば可能性はあるかもしれない。

今回一番知りたかった疑問への答え。
・直腸癌への術前放射線化学療法は
局所再発率を低下させるが
生存期間には影響を与えない。
(放射線化学治療してもしなくても生存期間は同じ)

少なくとも高齢者には
体に負担の多い放射線化学療法は追加すべきでない、
ということです。

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★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

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