ブログ

農村の崩壊状況

2015年01月6日  

【業務連絡:医師募集】
在宅医療に興味ある医師の方、
いっしょに働きませんか?
常勤でも、非常勤でも、相談に応じます。
病院での当直勤務が身体的・精神的にきつい、という方や
将来は開業を、とお考えの方も御相談ください。

本日はPM2.5「多い」予測です。
雨ですから、少し助かっているでしょうか。
雨が上がった後は御用心ください。

昨日の月曜日から
今年の通常診療のはじまっています。
出だしの初日は、インフルエンザの方がおおぜい受診されました。
今がインフルエンザ流行のピーク期と思われます。
夜間急病センターや日曜当番医・年末年始当番病院は
患者が押し寄せて大変だったことでしょうね。
手洗いマスク咳エチケットよろしくお願いいたします。

さて、
正月に聞いたお話。
農村地域(広島市中心部から車で1時間超)で
家+田+山林がセットで 昨年売りに出されたのだそうです。
安いんですが、しかし買い手がつかない。
その理由を聞いてみたのですが
どうやら(推測ですが)
田んぼの土壌改良・区画整理事業に同意していなかったようなのです。
区画整理の話が来た時には お元気で
先祖伝来の土地は私が守る、守れる、
と思っておられたのでしょう。
しかしそれから十年、数十年がすぎ
自分の体が動かなくなる、とか
寿命がくる、とか
その時には考えなかったのでしょうね。
区画整理できていない田なので、大型農耕機械が入らない。
どう考えても耕作が続けられない田なのだそうです。
子どもたちも農業を継ぎに帰ってはこない。
こうして
売るに売れない、耕作放棄地になってしまったわけです。

では、
区画整理に応じた人はどうなっているか、というと。
確かに区画の広い田、広い道路は地域で整備されたけれども
元の場所の田が自分の物になるとは限らない。
少し離れた場所の田が自分に割り当てられ、
家の目の前の田が、他人の所有田になることもあるのです。
そうなると
年とって足腰が弱り、移動が困難になってくると
家から離れた場所にある田に通うことが苦痛となります。
せっかく区画整理に応じても
それが原因となって耕作放棄につながっていく。

つまり
区画整理に応じようが、応じまいが、
結局 耕作放棄の荒れ地になるというのが結論だったのです。

現時点では
「耕作しないと赤字にはならない」ので
耕作しないのだそうです。
耕作するには機械が必要で、農協ローン、燃料、肥料、農薬代なども必要です。
耕作するには、お金がかかるのです。
投じた費用が回収できる売上は得られない。
つまり
耕作すれば赤字になり、
耕作放棄すれば 少なくとも赤字にはならない、
ということなのだそうです。

2018年、あと3年で 減反政策は終了する、と
安倍内閣は決定をしています。
休耕田、耕作放棄地をどうしていくのか
農家は決定を迫られます。
収入(減反の補助金)が得られなくなると
田を持っていても税金とられるだけになります。
売りに出る農地は 今後どんどん増えるのでしょう。
買い手がつかないので、イナカの土地価格は3年後には暴落していくのでしょうね。

水源を守るための山林だけは
外国人に買い占められるのは避けたいところです。
しかし山林に手を入れる人間も、もういませんね。
荒れ山(原生林)になっていきます。
サルやイノシシの天下です。
そうなると
残った田畑に サルやイノシシの襲撃が増えて
残った農家も継続できなくなっていく、
という悪循環になっていきます。

どうすればいいのでしょうかね。

県民文化センターにある il vento
前菜
P1000648.JPG
★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です