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緩和ケアとタバコ

2017年03月2日 , 

屋内禁煙に向けて
小規模なバーやスナックなど 酒類を提供するのが主な店については
例外を認めよう、という案も出ています。
ここは例外なく国際標準に合わせておいたほうがいいと思います。

それよりも気になった記事。

死迫る患者に好きなたばこを…全面禁煙除外要望
読売新聞 2017年2月27日
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170227-OYT1T50063.html
緩和ケア病棟を持つ病院などで作る日本ホスピス緩和ケア協会は、敷地内禁煙によって喫煙者が同病棟への入院を断られたり、退院を迫られたりする事態を懸念。全面禁煙の対象から除外するよう求めている。
***

何考えてんの?
というのが 最初の印象です。

私たちは、癌の末期であっても
住み慣れた自宅ですごせるように取り組んでいます。
在宅緩和ケア、です。
自宅での生活なのですから、何の制限もありません。
何時に起きてもいい、何時に寝てもいい。
お酒も、たばこも、自由です。
自宅なのですから。
実際に
在宅緩和ケアで苦痛がとれ
亡くなる数日前に タバコ吸いたい、とおっしゃられたので
一服される笑顔をみんなで囲みピース!ピース!で撮影した、という経験もあります。

緩和ケアは、なにも病院や緩和ケア病棟でなければ受けることが出来ない、というものではありません。

ホスピス・緩和ケア病床をわが町に作ろう、作って欲しい、という運動がありました。
今もあるかもしれません。
でも、
それは違う、と私たちは思っています。
いつでも、誰でも、どこでも
適切な緩和ケアを受けることが出来る社会。
私たちは そう願い、そこを目指して活動をしております。

今回の声明を出したのは
在宅医療・在宅緩和ケアに取り組む医師・団体からではなく
緩和ケア病床を有する「病院団体」である、ということにも
注目をしておいてください。

【業務連絡】
在宅医療、在宅緩和ケアに興味関心のある医師を募集しております。
できれば30歳代・40歳代、
地域に貢献したい、という意欲のある方を求めます。
在宅ははじめて、という方でも かまいません。
いっしょに学んでいきましょう。
内科・外科・総合診療科に限らず
在宅の現場では皮膚科、泌尿器科などの需要もあります。
将来は自分で独立・開業、という方も歓迎します。
御連絡をお待ちしております。
在宅医療というのは、これまでになかった成長を 私たちにもたらしてくれます。
できれば
勤務医時代に 専門医を取得しておいてください。
難病の書類を書く難病指定医になるのに、学会専門医の資格が要求される場面があります。
また、
緩和ケア研修、認知症オレンジドクターの研修も受けておいてください。
在宅で多いのは癌末期と認知症ですので。
(これは必須ではありません。
当院に入職後に、必要な研修には派遣します。)

東京からの帰り
崎陽軒 炒飯弁当 シウマイも入っておりますので、いいですね。
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★インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

“緩和ケアとタバコ” への2件のフィードバック

  1. 鷹見泰人 より:

    私は喫煙者です。数年前に癌になりましたが手術でなんとか寛解状態です。一人暮らしの私はもし再発し末期癌となったら絶対緩和ケア病棟に入りたいし、もちろん好きなだけタバコを吸いたいです。ご意見には大反対です。

    • origuchi より:

      鷹見泰人さま
      コメントありがとうございます。

      個人の自由、個人の選択を 制限するつもりは 全くありません。
      どのような選択をされようが、それが その方の人生です。

      ところで
      自宅だと 喫煙は死ぬまで可能ですが、
      緩和ケア病棟は「病院」ですので、タバコは吸えないところが大半だと思いますよ。
      今は基本的には どの病院も「敷地内禁煙」です。

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