病院が傾く
カープ、雨天中止でした。
投手陣が苦しい時には 1試合でも休みがあると いいのかもしれないですね。
巨人戦の振替日は9月かな、10月かな。
今日は岡田投手スライド登板です、応援しましょう!
さて、
医師の労働環境について
まず以下の記事を御紹介しておきます。
名門「聖路加国際病院」が経営危機に陥るわけ
病院は東京から崩壊する:前編
プレジデント online 2017年5月10日
http://president.jp/articles/-/21994
昨年、医療界に衝撃が走った。名門の「聖路加国際病院」(東京都中央区)の夏のボーナスの支払いが遅れ、1割程度カットされたというのだ。月刊誌「選択」の2016年10月号が伝えたもので、同誌のサイトでもみることができる(https://www.sentaku.co.jp/articles/view/16256)。
きっかけは昨年5月頃の労基署の監査。サービス残業の常態化が指摘され、未払いの残業代を支払ったところ、財務状態が悪化したらしい。
***あとは記事を御覧ください。
医療機関に労働基準監督署が監査にはいるケースが増えています。
それも基幹病院に。
病院勤務医師の労働状況は非常にブラックな状態にあります。
勤務医が要望していることはいくつかありますが、
代表的な意見の一つに
当直勤務の翌日は早く仕事を終わりにして帰らせてほしい、
というものがあります。
夜じゅう寝ないで働いて
その翌日にも通常どおりの勤務が予定されていたりするのです。
患者さんのほうだって、
睡眠不足で注意散漫気味となっている医師に
大きな手術なんて 担当してほしくはないですよね。
夜間当直、とか 休診日の日直というのは
本来であれば 病院全体の管理を院長に代わっておこなう、という役目です。
たとえば火事や地震などのときの病院の指揮系統のなかで
院長に代わって役目を果たす、のが本来の位置付けです。
夕食、朝食の検食をおこない、
夜間に院内巡視をおこない、
そのあとは当直室で寝ていてよい、
院内の患者が急変したときに対応するだけでよい、
というのが 本来の当直医の業務です。
外来患者、救急患者を診療する、というのは当直業務には含まれていません。
ところが
実際には外来に患者さんが来られることもあるし
救急車の受け入れ要請が来ることも多いです。
「地域の基幹病院」であるがゆえに
これを断るのは難しく
受け入れて対応するしかない、という場合が多いのです。
これは当直業務ではなく、夜間や休日の診療業務ですから
時間外勤務と同じだけの給与が発生することになります。
病院はその給与を支払わねばならない。
多くの病院では、そのお金が支払われておらず
サービス残業とか、未払い残業代、という話なのです。
そしてその金額が
未払い残業代を払うと、病院の経営が悪化する、
というほどの巨額であった、というのが
今回のプレジデントの記事です。
当直明け勤務の問題と
未払い残業代の問題は
別々に考えるべき問題のようでもありますが
現時点では密接にリンクしております。
プレジデント、後編の記事も楽しみですね。
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