餅による窒息事故を防ぐには
当院の本年の外来診療は昨日で終了です。
インフルエンザ患者の受診が とても多かったです。
地域で大流行している状況と思われます。
急病等で外来受診が必要な状況となった方は
広島市ホームページ等で当番医を御確認のうえ受診してください。
なお本日まで夜間急病センターは業務しております。
在宅療養で、訪問診療で年末年始の対応が必要な方には
年末年始のスケジュールを組み
すでにお伝えしてあります。
では、急な往診をしてほしい、という方はどうすればいいでしょうか?
当院が在宅医療で担当している方については
緊急時連絡方法など お伝えしてあります。
当院に受診されたことのない方(=初診の方)、
あるいは めったに受診されていない方(=かかりつけ医ではない方)については
原則的にこの時期の往診はおことわりしております。
ふだんの状況、これまでの病気、今のんでいる薬および薬が出ている理由
などがわからないと
適切な対応が出来ないためです。
この時期にはケアマネージャや他の医療機関からの情報提供を受けることも不可能です。
情報が少なすぎると適切な選択肢を提示できませんし、選ぶほう(患者・御家族)も選べないでしょう。
情報を得るには検査することが必要で
それには病院を受診していただくしかありません。
急に食欲がなくなったので往診してほしい、点滴でもしてほしい、
と言った相談は 年に何回かあります。
しかし、
原因となる疾患がわからないと 適切な治療は選べないですよね。
食欲がない、といったって、
高齢者の肺炎では熱が出ないこと、咳痰があまり目立たないこともあります。
高齢者の心筋梗塞では胸痛の訴えがないこともあります。
食欲がない、元気がない、というだけのこともあるのです。
これらは急いで病院で診断をつけ、適切な治療をおこなえば救命でき、
元の状態に復活することも期待できます。
検査しなければ わかりませんし、命取りになることもあります。
たとえば進行期の癌があることが すでにわかっていて、
それが原因で食欲がなくなってきた、という場合などでは
どこで医療を受けても「劇的な改善」は得られません。
ならば病院よりも自宅のほうが 好きなものを食べ、好きな時間に起きて眠り、
ペットや家族に囲まれているほうが
穏やかにすごせる可能性が高い、ということになります。
これだと 本人・御家族にも、医療担当者にも、
原因や 近い将来の予測、は わかりやすく、納得できますよね。
その上でなら 適切な選択肢が選べるでしょう。
体調不良になった原因は何だろう、
死亡したのはなぜだろう、
など
疑問や後悔が出そうな局面では
まだ在宅療養に移行するのは早い段階だ、病院に行くべきだ、
ということなのです。
よい在宅療養のためには、ひと手間いるんです。
さて、
年末年始の お餅による窒息事故を防ぐには。
いい記事だと思いますので、
高齢者のいる御家庭の方は ぜひお読みください。
おもちによる窒息死を減らすために 毎年1月は1300人の窒息死亡者
中山祐次郎 一介の外科医 2017年12月29日
https://news.yahoo.co.jp/byline/nakayamayujiro/20171229-00079863/
私が推奨する方法は
薄―くスライスしたお餅を(市販品あり)
鍋(汁)で柔らかく煮込み
それを少しだけ、味わう程度の量だけ食べてもらう。
という方法です。
帝国ホテル インペリアルバー。
シャーリーテンプル。
ノンアルコールのカクテルです。
★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。
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