在宅には限界もある
今日明日は、PM2.5「少ない」予報です。
黄砂も15日午後までは少ないでしょう。
外出するには いいタイミングだと思われます。
ただ、花粉が・・・。
「今年は ヒノキの花粉症の症状がひどい」、という患者さんが多いです。
例年はスギのほうがひどいのだけれど、と。
内服薬のほかにアレルギー用の点鼻薬、点眼薬もありますので
受診して御相談ください。
ヒノキ花粉症は例年ゴールデンウィーク明けまで続きます。
上手に乗り切っていきましょう。
さて、
私たちは、在宅医療を担当し
「住み慣れた場所で最期まで暮らせる」という選択肢を提示してきています。
しかし、
何が何でも在宅がいいのだ、とは思っておりません。
そういう考え方は「在宅至上主義」とか「在宅原理主義」と呼ばれます。
在宅に大きなメリットがあることは確かですが
限界、欠点があることも事実なのです。
経験豊富な在宅医は そのことをよく知っています。
要はメリット、デメリットの総合判断だ、という当たり前のことになるのですが
在宅向きの方も、そうでない方もおられます。
病状などの状況も刻々と変化していきます。
考えなくてはいけないのは 本人の事だけではありません。
天涯孤独、という方の場合には本人がすべて、なのですが
御家族がおられる場合などは その方たちも含めての在宅医療/緩和ケア、ということ。
本人の希望をかなえるために 周囲が先に倒れたりするのでは それは違うと思われるのです。
在宅医療はいいことだけの夢物語、ではありません、限界がありますよ、
という本が出たそうです。
かつて、「緩和ケア病棟はパラダイス」かのように言われた時期もありましたが
緩和ケア病棟がベストとは限らないことは今や常識となってきましたよね。
同じことが今 在宅医療をめぐって起こってきている時期ということでしょう。
インタビュー記事は公開されていますので、御紹介しておきます。
在宅死のカリスマがあえて問う「今までマスコミは美談ばかり伝えてきた」
在宅死のリアル──長尾和宏医師インタビュー ♯1
文春オンライン
http://bunshun.jp/articles/-/6536
長い記事です。
お時間のある時にどうぞ。
この本は私はまだ読んでいないので
紀伊国屋とかで買って読んでみたいと思っています。
(amazonではなく、市内の書店の実店舗で買いたいと思っています)
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