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心に残る出会い112 病気のことは家族に一切言っていなかったKさん

2019年01月27日  

昨日は久しぶりの本格的な雪でしたね。
中区では積もるほどのことはありませんでした。
山のほうは すごいでしょうね。

毎月 最終日曜日は 心に残る出会いです。
(前回、掲載の順序をまちがえて113を先にアップしてしまいました。
今回 112を御紹介します。)

Kさんは68歳。
一人暮らしです。
病院で肺癌の治療を続けてきましたが、
抗癌剤の効果がなくなり、次第に息苦しくなってきていました。
息苦しいため通院も困難となり、訪問看護、訪問診療が開始となったのでした。
御自宅で私たちのはじめての出会いです。
最初の段階では、
病院の緩和ケア病棟の順番が来るまで自宅での療養を、
という病院からの紹介状でした。
しかし よく聞いてみると 緩和ケア病棟への申込はまだおこなっていないことがわかりました。
急いでケアマネージャさんたちに動いてもらって緩和ケア病棟への申込をすませます。

何度か訪問診療しているうちに
やっぱり緩和ケア病棟へ入院するのではなく
最期まで自宅、という希望に変わっていきました。
一人暮らしであっても、癌であっても、最期まで自宅で、という希望はかなえることが出来ます。
最期も自宅で、という御希望は日時をかえ、担当者をかえ、何度も確認をしました。
Kさんの意志はずっと変わりませんでした。

御家族の話も何度もお聞きしたのですが
家族はいない、天涯孤独である。
そのため入院時の保証人にも 友人になってもらっていた、とのことでした。
病院からいただいた資料(看護サマリーなど)にも、確かにそう書いてあります。

本当に身寄りがいない場合、
亡くなられた後の手続きなどは行政がおこなうことになります。
広島市の場合でしたら、区長名でおこなう、ということになるのだろうと思います。
その場合、もし残った財産があれば国庫にはいる、と聞いたことがあります。
しかし
亡くなられた段階で 御家族がいる、ということが判明すれば
御家族に話が行くことになるのだそうです。

Kさんには、じつは御家族がおられる、ということが
亡くなられた後に行政の調べで判明しました。
ケアマネージャも、私たちも、これまで何度も入院した病院の関係者も
だれ一人として 御家族がおられることは知りませんでした。
行政から連絡を受けた御家族も はじめて聞いてびっくりされたことでしょう。
当院に 詳しい話を聞きに来られました。
これまでの病名や経過について、
最期まで自宅で、という本人の強い希望があっての在宅看取りであったこと、
などを説明させていただきました。

Kさん、実は御家族がおられるとわかって、みんなびっくり、そしてバタバタしましたですよ。

ふだんの付き合いが何十年もなく
「家族はいない」という実態であったとしても
戸籍上で妻や子供、兄弟などが生きている可能性があるならば
それは少なくともケアマネージャさんには伝えてもらえれば
イザという時にみんな助かります。
よろしくお願いいたします。

cocoroboを購入しました。
おしゃべり機能があるのが楽しい。
ロボットが掃除できるように、床に物を置かなくなりました。
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★インフルエンザ情報
広島市では24日付、25日付、それぞれ4校ずつ学級閉鎖が出ています。
週の半ばで閉鎖が出るのは あまりないことです。
それだけ大流行している、ということ。
この2週間くらいがピークと思います。
手洗い咳エチケット、よろしくお願い申し上げます

病院や高齢者施設には熱や咳、下痢の方はお見舞いや付き添いには来ないでください。
また、小児の面会も御遠慮ください。

病院も個室が埋まってしまっており、簡単には入院できません。
新規入院はお断りします、という病院もいくつか出てきています。
肺炎をおこしても入院できない、という状況になってきています。
脳血管障害や交通事故などの急病・救急入院にも支障がでかねない状況です。

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