病気のおはなし

インフルエンザについて(2) ~インフルエンザワクチンについて~

インフルエンザワクチンについて

季節性インフルエンザのワクチンは、今年(2009年)は例年の8割しか製造していません。ワクチン製造能力の一部を、2009新型インフルエンザのワクチン製造に振り向けたためです。

生産量が少ないのですから、例年接種していた人であっても今年は受けられないケースが発生しています。季節性インフルエンザでは青壮年の死亡は少なく、とくにワクチンがなくても過度な心配はいりません、あわてる必要はまったくありません。

高病原性トリインフルエンザのワクチンは、毎年少しずつ備蓄がすすんでいます。
現在およそ3000万人分ほどの備蓄状況となっています。このワクチンの出番が来なくてすむことを祈りましょう。

2009新型インフルエンザのワクチンは、国内産のほかに輸入も決まっています。ワクチンを希望するほぼ全員に行き渡るはずですので、あわてる必要はありません。予約して順番を待って下さい。

接種スケジュールについては広島県ホームページを御覧ください。

http://www.pref.hiroshima.lg.jp/page/1256611597986/index.html

自分がどの接種グループ、どの接種スケジュールになるのか、御確認ください。そのスケジュールに合わせて医療機関に接種の予約を入れてください。
かかりつけ医院が接種しない場合には、接種医療機関リストが公表されていますので、お近くの接種医療機関に御予約ください。

費用の減免制度については各市町が独自に決めますので、市の広報紙・ホームページなどで御確認ください。
なお、ワクチンには副作用もあります。2008年季節性インフルエンザでは2名の死亡者が出ています。後遺障害が残るケースもあります。新型インフルエンザのワクチンも同じ製造方法ですので、一定の比率で副作用がありうることを認識した上で接種を受けるかどうか自己責任で判断してください。

高齢者はインフルエンザに引き続き肺炎をおこし死亡につながります。肺炎のうち最も多い細菌である肺炎球菌にはワクチンがあります。高齢者は肺炎球菌ワクチンを受けておくことをおすすめします。

次はインフルエンザの検査・治療・予防についてです。

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