高齢者にも生きがいは必要
吉島公園のいちょうは、きれいな黄色になっています。
今週が最後のみごろでしょうね。
さて、
先週の 福山地区 在宅医療人材育成研修会の
グループワーク。
「高齢一人暮らしになっても、住み慣れた場所で暮らし続けるためには
どんなものがあったらいいと思いますか?」
という課題に取り組んでもらいました。
その中で出た意見です。
高齢者になってもお金を稼ぐ仕組みが欲しい、
とか、
高齢者になっても同じ趣味の人などで交流をしたい、
とか。
実際に、四国で高齢者が木の葉や花などを
摘んできて出荷するのがよい商売になっていたりします。
要するに、
お金が心配・年金が少ないというのはあるとしても
それとは別に
社会とつながっていたい、
社会に貢献したい、
他人の役に立ちたい、
という人間の根源的な欲求があるのだと思います。
そう考えてみると
高齢者を、条件を考えないでデイサービスや施設に入れてしまう、
というのは疑問だ、ということがわかります。
多少 能力は落ち、認知症も出てきているでしょうが
人は一人ひとり違うものです。
同じプログラムで全員が満足できるはずがありません。
チーチーパッパなど出来るか!
と怒って 二度と行こうとしない方も珍しくありません。
レベルのそろった方を集めて
社会とのつながり・社会貢献を実感できるプログラムを
組んでいけるデイサービス事業所が求められていると思います。
高齢者を1か所に集めて時間だけ過ぎていく、
「宅老所」の発想は
もう時代遅れになってきています。
同様に
有料老人ホームや、サービス付き高齢者住宅でも
適切なプログラムがあるかどうか、の視点が必要です。
「高齢一人暮らしで自宅にいると心配だ」、と
子供さんが親を施設に入れることが多いわけですが、
入所した施設で高齢者はさみしく孤立しています。
やることもなく、友達もなく、
話するといっても相手は職員と日常ルーチンの会話のみ。
自宅にそのまま住んでいれば
そうじ や 洗濯、庭の手入れや
近隣の方や古い友人との交流があり、
することがなくてさみしい、なんてセリフは出てこなかったことでしょう。
施設に入れる、ということは
親の気持ちを考えた選択とは言えない場合も多いのです。
実際には少しも親孝行になっていませんね。
どうぞ自分の素直な気持ちを
子供さんたちに伝えてください。
死ぬまでここにいる! 施設には行かない!
で いいじゃないですか。
在宅チームは、その希望を最後まで支えますよ。
グラスの神戸ワインっていうのがありました
手軽でいいかも
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