死んでも金は返しません
カープ、
昨日は2塁手の差が勝敗につながりましたかね。
これで2位と10ゲーム差になりました。
阪神が失速しており、横浜が2位でCSに行きそうな勢いですね。
今日は大瀬良投手です、応援しましょう!
さて、
樹状細胞療法 が問題となっています。
免疫療法の一種です。
正確には、その費用支払い契約の内容が問題となっています。
がん治療中止しても事前支払い費用は一切返還せず-消費者団体「不当な内容」と契約条項差し止め求め提訴へ 広島県
産経west 2017年7月21日
http://www.sankei.com/west/news/170721/wst1707210045-n1.html
問題となったのは「樹状細胞療法」と呼ばれる先端治療。患者が途中で中止したり、死亡したりした場合でも事前に支払った百数十万円の費用を一切返還しないという契約(以下、略)
***
7月8日の当院ブログで、
インチキ医療の記事を御紹介しています。
その記事に沿って検討してみましょう。
がん患者を惑わす「甘い言葉」とは? インチキ医療で命を落とす前にできること
BuzzFeed NEWS 2017年7月7日
https://www.buzzfeed.com/jp/seiichirokuchiki/suzuki-katsumata-tsugawa?utm_term=.hd0VK6zD7J#.siVpgd5ZGw
上記記事のなかにある内容。
***
「インチキの五カ条」があります。
以下のうち、2つ以上の項目が当てはまるようでしたら、「インチキ医療」の可能性が高いので、注意してほしい、というものです。
1. 「○○免疫クリニック」「最新○○免疫療法」などの謳い文句
2. 調査方法などの詳細が掲載されていない「○○%の患者に効果」
3. 保険外の高額医療・厚生労働省の指定のない自称「先進医療」
4. 患者さんの体験談
5. 「奇跡の」「死の淵から生還」などの仰々しい表現
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樹状細胞療法というのは
「最新の免疫療法」の仲間ですから
「インチキの五カ条」のうち1条、3条の2項目に該当することになります。
「インチキ医療」の可能性が高い、ということになりますね。
この手の「○○免疫療法」は
・2週間毎(あるいは毎週?)に4回(あるいは5回?)ほど 実施します。
・松竹梅の3種類から選べます。(たとえば100万円、180万円、250万円の3コース)
・途中で死んでも金は一部分でも返しません。
というものが多いような印象です。
3段階の金額を提示されたら
おそらく一番安いコースを選ぶ人はいないでしょう。
高いコースになればなるほど、患者の期待は高くなります。
途中で死んでも返金しません、という契約を結ばされる、ということは
途中で死ぬ人は実は珍しくない、期待に反する結果、だからしょっちゅうトラブルの元になってきた、ということを
自らが明かしているわけですよ。
途中で死んでも返金しない契約、それはつまり
「奇跡はおこりません」
と本人たちが言っているようなものなのですが。
藁をもつかみたい、という人にとっては
すでに冷静に判断が出来ないのでしょう。
目の前に松竹梅のワラが出されたら 思わず松や竹のワラをつかんでしまう。
もう少し視野を広く持って、ワラ以外のものに手を伸ばしてもらえたら、と思うのです。
私たちは
○○リンパ球免疫療法など 厚労省認可されてもいない治療法やニセ医学にお金を使うくらいなら
家族で旅行したり温泉に行ったり、おいしいものを食べる食事会でもおこなって
御家族と「よい思い出」を作られてはいかがですか?
そのほうが よっぽど価値のあるお金の使い方ですよ、
とオススメしております。
グリーンカーテン
サンパラソルの赤と黄が、ようやく咲きまして
植えた全種類が咲きそろいました。
★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。
大野和士オペラレクチャーコンサート
7月29日(土)15時開演
エリザベト音楽大学セシリアホールです。