余韻を楽しみましょう
これは、義母から聞いたお話です。
義父が亡くなってから、義母の外出回数は減っています。
お友達も気にして、コンサートにさそってくれました。
1月28日土曜日、辻井伸行 日本ツアー2011/12
会場はALSOKホールです。
辻井伸行さんというのは、盲目のピアニストとして有名ですね。
ホームページは以下。(音が出ます(ショパンの曲)ので注意。)
http://www.nobupiano1988.com/index.html
で。
とっても良かったそうです。
前半は誰でも知っているような曲で、
後半は熱演で。
アンコールも何曲も応じてくれて。
辻井さんのピアノには「哀愁」が表現されている、
若いのにすごい、天才とはこういうものかと思った、
あんたたちも次はぜひ聞きにいきなさい、
と、もうベタぼめです。
ところが、気に入らない事がただ1点あったそうで。
曲のなかに、数秒静かになる部分がありまして。
曲を知っている人は、静かになっても
そこが終わりではないことを知っています。
でも、音が消えた所で終わりと思って拍手した人が
いるのですって。
しかも一度じゃなく2度も。
しかも前の方の席で。
私なら恥ずかしくって会場にはおられんわいね、
と言っていました。
席は離れていて、どんな人が拍手したのかまでは
わからなかったそうですが。
そういう話をしていると、緩和ケア薬剤師が
同じような話はとても多い、
と言いだしました。
広島だけの現象なのか、全国的にそうなのかわからないけれど、
コンサートが終わった時、
最後の音が出た瞬間に拍手をはじめる人が広島にはいるのですって。
最後の音が鳴り、しずかにしずかに消えて行って、
そして
演奏者が もう終わり という合図をする、
そこまでを音楽として聞きたいのに。
余韻もなにもあったものじゃない、というコンサートが多いのですって。
とくに銀行系スポンサーのニューイヤーコンサートなどでは
毎回のように「早く拍手する人」がいるので台無し。
もう この手のコンサートには行かないことにした、
と言っていました。
緩和ケア薬剤師は合唱をずっとやっているので
このあたり、音楽の話は非常にきびしい。
おそらく辻井さんだって
曲が終われば
ピアノから手を離すとか、
客席のほうに向きなおったりするとか、
もう終わり という合図をするはずなんですがね。
鍵盤に手が乗っている状態で拍手をはじめるのは
音楽にシロートの私が考えても
やっぱりおかしいですよね。
他の演奏会でも指揮者が手をおろすとか、向きなおり一礼するとか
終わりの合図をするはずと思います。
指揮者が、まだ指揮の体勢にあるあいだは、
まだそれは終わってはいない、ということなんだと思うのです。
コンサートで早く拍手をはじめる競争なんてやめて
余韻もめいっぱい楽しみませんか?
早く拍手をはじめる人たちに、なんて伝えればいいのでしょう?
いいアイデアありませんかねえ??
静けさも料金のうちですよ、と言えば
わかってもらえるのでしょうか・・・。
誰か伝えてもらえませんかね。
写真はサイオトの初心者ゲレンデ。
ここの傾斜はかなりゆるやかです。
ここだと緩和ケア薬剤師の板、だいぶ八の字から並行に近く
することが出来るようになってきています。
★インフルエンザ情報
広島市も県も新しい発表はありません。
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