いのちを守る森づくり
震災のがれきが復興の妨げになるというのであれば
全国に分散して引き受ける必要があるかもしれません。
しかし、運搬にもお金がかかります。
運搬の途中で小さいゴミは飛散してしまいます。
費用面でも環境面でも、遠距離運搬方式にはムダが多い。
ゴミは現地で処理するのが大原則なのです。
今月号の「子供の科学」を読んでいると
がれき処理について
いのちを守る300キロの森づくり(宮脇 昭)
という
被災地の防潮林・防潮堤作りの提言が紹介されていました。
昨年の、かなり早い段階で提案されたもののようですが、
恥ずかしながら、子供の科学を読むまで知りませんでした。
日本宇宙少年団広島分団 分団長をしていますので
「子供の科学」は時々読んでいるのです。
今回の震災では、
「万里の長城」と呼ばれた高いコンクリートの堤防でも
津波は乗り越えていき、堤防は壊れました。
現地の再生に向けて
「コンクリートで もっと高い、もっと大きな堤防を作る」、
という作戦はとるべきではないと思います。
田老地区の防潮堤、さらに高くして再建へ
Yahooニュース2011年10月19日17時27分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866918/news/20111019-OYT1T00726.htm
どんなに高く大きな構造物を作っても
いずれは劣化し大きな地震と津波で破壊されてしまいます。
コンクリートでは人命は守れない、
というのが今回の教訓の1つでもあります。
宮脇昭 先生の提言内容は
被災地の海岸沿いにがれきを埋め、
その上に高く盛り土をし
植林をして防潮林・防潮堤にしよう、というものです。
これだと、がれきは現地で処理が出来ます。
コンクリートの巨大構造物を作る必要もありません。
木は大きくなり、大きな木は根を深く張ってくれます。
樹木は世代交代し、何十年どころか何百年にもわたる防災設備となります。
それに、
コンクリートで隔絶された海岸線よりも
樹木のある海岸で遊びたいですよね。
どっちが楽しいか美しいか、言うまでもありません。
YOU tubeにも出ています。
いのちを守る300キロの森づくり 約4分間。
http://www.youtube.com/watch?v=gDOEs2_ONGM
「子供の科学」に載りましたので
今では多くの子供が この方式を知ったことになります。
まあ、
盛り土の土はどこから持ってくるのか、
とか
せっかくの土が流出しないよう沖合に消波ブロックのようなものを
設置する必要性があるのではないか、
とか
つっこみどころはありますが。
これについて、子供の科学には、消波ブロックについても
新しい理論・形状のものが紹介されておりました。
みなさん、うかうかしていると小学生に知識で負けてしまいますよ。
そういうわけで
私は被災地のがれき受け入れについては反対です。
被災地のがれきは、現地で処理できる方法をとるべきだ、と考えます。
土をどこから持ってくるか、に関してついでに述べておくと、
私は今回の津波到達地域に住宅を再建すべきではないと思っています。
同規模の震災は必ずまたやってくる。
少なくとも今回の津波が及ばなかった高台に集落を作るべきと考えます。
田老地区でも8割が高台移転を希望しているという記事もありました。
もし水産業など海、海岸近くに仕事がある人は
高台の集落から海に出勤してもらえばよいのです。
海岸近くには、避難できる大型ビルは1棟建築します。
10階建て以上で屋上はヘリポートに出来る広さ。
5階以下はふだんは駐車場か会議室程度の利用として
6階以上が非常用物資集積場と避難場所。
地震があったり津波のおそれがある時には
高台まで逃げる時間のない人がこの建物に避難する、
という避難ビルを海岸近くに1か所は作る必要はあるでしょう。
高台を切り開くことで土砂は大量に出ます。
これを盛り土に利用すればよいのです。
放射能汚染がれき、除染のことについては、また次に。
アステールで オペラはだしのゲン を見た帰り、
骨骨亭で夕食。
ギョーザとビールは定番です。
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