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かめや釣具総本店を みこしが通り抜けるの図

2024年10月31日  

昨日は晴れて いい天気でした。
往診・訪問診療も 暖かくて 快適。
秋らしくていいですね!
でも夜はやっぱり雲が流れて。
なかなか見たい星(彗星)は見えませんねえ。

天体望遠鏡を持っている方は、今のうちに土星を見ておくとよいです。
来年は 土星の環が ほとんど見えなくなってしまいます。
違いを楽しめますよ。

 

さて、新型コロナのワクチンです。
65歳未満の方は 非常に高額ですが、
それでも受けたいと希望される方は おられます。
今のところ 介護施設の関係者だけ、ですけど。

受ける理由は「仕事を休むことが出来ない」だそうです。
でもね、コロナワクチン、インフルエンザワクチンでは 感染は防げません。
重症化を防ぐ目的でおこなうものです。
もっとも
「発熱期間が短くなれば 早く仕事に復帰できる」、と
そういう狙いなら 成立するかもしれないですね。
現在は 「コロナ感染して 休業すべき日数の 国の指定」は ありません。
各事業所が それぞれ決めればよいことです。
「熱がなければ仕事に出てよい」という事業所があっても それはそれでよいのです。

当院のコロナワクチンは 武田薬品のヌバキソビッド(R)を使用しています。
遺伝子組み換えスパイクたんぱく質 を 用いたワクチンで、mRNAワクチンではありません。
コロナワクチンは非常に高額なワクチンですので、予約制としております。
御了承ください。

 

世間で問題になったのは
レプリコンワクチンです。
被接種者が周囲の⼈に感染させるリスク(シェディング) が あるのではないか、と
お店に立ち入り禁止 とした店がある、など 報道されました。

結論として シェディングは生じない、というのが 感染症専門家の見解です。
いくつか引用します。

コロナワクチン 3学会が見解 レプリコン“シェディング”ない
NHK NEWS WEB 2024年10月21日
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241021/k10014614821000.html
新型コロナワクチン接種「高齢者に強く推奨」日本感染症学会など
日本ワクチン学会 理事長「正確な情報踏まえ接種の判断を」
***

 

上記の元情報。
日本呼吸器学会のホームページ。
2024 年度の新型コロナワクチン定期接種に関する⾒解
2024年10月17日
https://www.jrs.or.jp/activities/guidelines/file/covid-19_20241017.pdf
なお、⾃⼰増幅されるのはスパイクタンパク質の mRNA だけであり、感染⼒のあるウイルスや複製可能なベクターはコスタイベに含まれていません。
また、被接種者が周囲の⼈に感染させるリスク(シェディング)はありません。
***

 

信頼できる専門家の意見を御紹介すると。
神戸大学感染症内科 岩田健太郎先生
レプリコンワクチンとは 日本看護倫理学会声明批判とワクチンの行方。(音声のみです)
Voicy 2024年9月11日
https://voicy.jp/channel/3166/6054599

 

各方面から「科学的に」批判され、日本看護倫理学会は自分たちの誤りを認め、声明を取り下げたのは 御承知のとおりです。

シェディングは おこらない。
では、そうかといって レプリコンワクチンは推奨しない。
これが 現時点で 医師としての最も妥当な答えではないでしょうか。
推奨しない理由を 岩田先生が 上記 voicyで 述べておられます。まったく同意見です。
番組は 10分間です、
興味がある方は ぜひお聞きください。

 

そもそも論ですが。
1:持病のある高齢者にはワクチンを推奨しますが、若くて健康な人は基本的には受けなくてよい。
2:7月の大流行で感染した人は 11月12月に ワクチンを受ける必要はない。
3:これまで何度も感染した、という人は 受けなくていいかもしれない。
  これまで一度も感染したことがない、という高齢者は ぜひ受けましょう。
4:「コロナは単なるカゼ」 という説は 現時点では間違いです。
  持病のある高齢者は やっぱり亡くなられています。
  安心してよい、楽観してよい、とは 医療現場はちっとも思っておりません。
5:新たに登場した薬(ワクチンも含む)に 飛びつく必要はない。
  むしろ、飛びついてはいけない。
  新薬を用いる必要があるのは 「ほかに代わる物がない」方に 限られます(ごくごく少数)。
6:ワクチンを受ける効果が明らかなのは 3回目まで、ではないか。
  4回目以上は受ける必要性はないのではないか。(注:これは個人の意見です)
7:外出時にマスクをする必要性はない。
  若い健康な人は 感染をおそれすぎる必要はない。

 

危機感、問題意識を持つことは 大切です。

ある言説を 拡散する前に
・まずは専門家の見解を聞く。
・元情報に自分で当たる。
それが 災害時などのデマ拡散を防ぐ 大事な基本姿勢となります。
大地震時など 「善意で」デマを拡散した人 というのは たくさんいます。

 

「こんな情報が流れて来たけど 本当のところは どうかな?」
という場合には
当院にお聞きください。
「拡散希望」として流れてくる情報には とくに注意が必要です。
人の善意をあざ笑う人間が 後ろで 笑っている場合がありますので。
医師として、専門家として お答えできますよ。
わからなければ わからないとお答えします。

 

10月27日の かめや釣具総本店の様子。
おみこしが 店を通り抜けようとして、
背が高いので天井にぶつかってしまい、
台座からおろして 運んでおられました。
みこしが 店の中を突っ切る、というのは 珍しい光景ですよね。

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守破離
松浦仁史 松浦美喜 二人展
2024年12月4(水)~8(日)
会場は 中区上八丁堀4-1 gallery G です。

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