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がん治療めぐり後悔する患者・家族

2024年06月15日  

昨日も 暑かったですね。
中区では31℃超えでした。
もう熱中症死亡者が出てもおかしくない気温です。
今日も、週末も、暑いです、用心しましょう。

 

カープ、
投手陣は全員すばらしかったですね。
よく投げました。
そして 楽天は 2アウトで走者が2塁にいて 安打が出たのに3塁で止まる、というのが 2回もありました。
これには助けられましたね、2度とも本塁に突入されていれば どちらかでセーフになったかもしれませんのに。
2塁走者の足が とても遅い ということだったんでしょうかね。
今日は玉村投手です、応援しましょう!

 

さて、
ニセ医学、ニセ科学について、NHKも 報道をはじめています。

NHK首都圏 2024年6月14日
前編
がん治療めぐり後悔する患者・家族  1500万円払い最悪の事態に陥った当事者も
https://www.nhk.or.jp/shutoken/articles/101/006/45/
・「がんに効果がある製品を開発している」などと未公開株を販売
・がんが転移するかも、再発するかもしれないという不安に、心の隙間に入っていって、彼らにとっては命じゃなくて、ビジネス
・「独自の免疫治療を確立した」とホームページでうたう医師
・「免疫を高める」というサプリメント
・最先端にみえるがん治療の情報に飛びついてしまうことが多い
・がんが進行し、医師に連絡したところ「いつかは死ぬんだからしかたない」と言われた

最後が重要なポイントで、
彼らは責任を取らない、ということです。
ビジネス、金づるであって、金のためなら「口からでまかせ、うまいことを言う」。
で、金を払わなくなる、払えなくなると それはもう上客ではないので 知らんぷり。

 

NHK首都圏 2024年6月14日
後編
がん 標準治療 自由診療とは  国立がん研究センター若尾文彦医師が解説  注意すべき医療機関は…
https://www.nhk.or.jp/shutoken/articles/101/006/47/
・“最先端”だと信じて大金を投じた治療法が、がんが全身に転移してはじめて“科学的根拠が乏しい”と知った
・あたかも最先端治療かのようにみせる高額な治療がまん延している
・昔ながらの科学的な根拠のない“免疫療法”を自由診療として提供し、高額な医療費を請求するクリニック
・一つの治療法でほぼすべてのがんに適用できるというのは「あてずっぽうな治療」だ

 

そのほかに、
4つの大事なポイントのまとめ が書かれていますので、ぜひ本文をお読みください。
後編の記事のなかにあります。

 

信頼できる情報の探し方、ですが。
以下の1,2,3の順で 情報を集めてみればいいと思います。
1:国立がん情報センターの情報を まず見る。
ここに書かれていない情報には 飛びつかない。それ以上は 調べない。
ホームページは、調べれば調べるほど あやしい情報がどんどん出てきます。

2:がん治療医に聞く。
ほとんどの場合、現在の治療医は 「がん拠点病院」の医師だと思います。
最新の情報を知っておりますよ。
がん拠点病院には セカンドオピニオンという制度もあり、別の病院の専門医の意見を聞くことも出来ます。
「標準治療」というのが 現状での最新・最強の治療法チャンピオンであることも 知っておきましょう。

3:緩和ケア医に聞く。
ニセ医学にだまされた人が 最後に頼ってくるのは やはり緩和ケアなんです。
ニセ医学クリニックは 最期まで面倒をみてくれません。
「あなたの体質が特殊で、合わなかったのでしょう」とか、「もう少し早く始めていれば」とか
あたかも患者側が悪かったかのように 言います。
そして、責任を取らず放り投げるのです。
緩和ケア医は ニセ医学にだまされた方・御家族から いろんな話を聞きます。
どれがニセ医学で、どのクリニックが「あやしい」か、というのも よく知っています。
「高額な治療はニセ医学」という1点だけでも かなり正しくニセ医学を判定できますよ。

だまされた後になって緩和ケア医にたどりつくのではなくて、
「こんな治療法があるらしいですが」という段階で御相談いただければ
それは良い、それはニセモノ、と お答えすることが出来ます。
つまり
緩和ケアというのは 癌末期の方が受ける最後の治療、ではなくて、
「がんになったら緩和ケア」。
早期から 癌治療と緩和ケアとが 車の両輪のように 並走していくことが出来るんです。
ぜひ早めに緩和ケア医にも御相談ください。

 

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特集・いま、介護を考える (1)岐路に立つ在宅介護
Eテレ 初回放送日:2024年6月17日(月)午後8:00〜午後8:30
https://www.nhk.jp/p/heart-net/ts/J89PNQQ4QW/episode/te/RQM18L7WPP/
75歳以上の人口が2000万人を超えた、超高齢社会・日本。介護ニーズが拡大する一方、在宅介護が危機に瀕している。今年4月の介護報酬改定で、在宅介護の要である「訪問介護」の基本報酬が引き下げられたのだ。もともと人材不足や経営難にあえいでいた事業所には衝撃が走り、利用者からも不安の声が上がっている。「住み慣れた地域で自分らしく暮らす」という介護保険の理念はどこに行くのか。現場の声から考える。
***
廿日市在住の臨床社会学者 春日キスヨ先生が 出演されます。
ぜひ 御覧になってください。
なお、
春日キスヨ先生は 著書多数あります。
最近の本では
「100まで生きる覚悟」 光文社 を ぜひお読み下さい。
https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334043797

 

1月17日、私どもの本が出ました。

紀伊国屋WEB
在宅緩和ケア医が出会った「最期は自宅で」30の逝き方 – 光文社新書
髙橋浩一
価格 ¥924(本体¥840)
光文社(2024/01/17発売) 電子書籍もあります
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784334101992

公民館での講演など、お引き受けいたします。
日程次第です、御相談ください。

 

【業務連絡】医師募集
病院の合併・統合など、あるいは医局人事などは、
働く人間 個々の想いを超えた部分での話となります。
もう病院は辞めようかな、と思われることがありましたなら
ぜひ当院にも御相談ください。
お気持ち・お話を聞かせてください。
そして、在宅診療という 新しい世界で 私たちと一緒に働きませんか?
常勤でも 非常勤でも。
御連絡お待ちしております。

森鴎外の孫、小堀鷗一郎医師は、70歳をすぎてから 外科医をやめて在宅医に転身されておりますよ。

【おまけ】
当院では 春レク、夏レク 等で、職員のカープ観戦をおこなっています。
今年からはサンフレ観戦も おこないます。(確定)
カープ、サンフレファンの医師のかた、当院に就職すれば いいことありますよ。

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