ぜんそくは治せる
気管支喘息などアレルギー・免疫疾患は、
そういう体質になってしまえば治らない、治すことはできない、
症状をコントロールして安定した日常生活をおくるのが治療目標だ、とされてきました。
しかし、ぜんそくを治すチャンスがあることが 最近わかってきました。
本日のお勉強
ステロイド吸入薬の使い方(成人):コツと落とし穴
アレルギー(日本アレルギー学会) 2009年 58巻2号
仙台気道研究所 田村弦 先生
要点
発症2年以内の喘息患者に吸入ステロイドを投与する早期治療介入が
最も効率の良い治療であることが確立された。
現在、気管支喘息の治療の柱はステロイド吸入療法です。
しかし、発病後だいぶ経過してからの使用(発病後2年以上経過)では、
病気を「治癒」させる力はありません。
喘息を治癒に導くためには、発病早期、発病2年以内、
できれば半年以内にステロイド吸入療法で
しっかり炎症を抑えることが必要だ、ということがわかってきました。
ですから、「どうも喘息かな?」と思うような症状がある時には
できるだけ早く呼吸器専門医あるいはアレルギー専門医を
受診することが重要です。
内科であればどこでも同じ、というわけにはいきません。
治しうるチャンスは2年以内、できれば半年以内です。
その時期を逃さないようにしましょう。
写真はジャーマンアイリス、モミジ
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