アスピリン使っていますか
昨日は、
脳卒中地域医療を考える会に出席してきました。
講演は
1:脳卒中治療におけるプレタールの有用性
荒木脳神経外科病院 江本 克也 先生
2:当院開放病床の検討 1年間のまとめ
荒木脳神経外科病院 沖 修一 先生
狭心症や脳梗塞、一過性脳虚血発作などで
アスピリンを使用されている方も多いと思います。
血小板の働きをおさえ、血栓を出来にくくしよう、という薬です。
いわゆる「血液サラサラにする薬」ですね。
血管内で出来た小さい血栓(血の塊)が流れていって血管を詰めると
大きな心筋梗塞や脳梗塞をおこしてしまう、と考えられるのです。
しかし、最近の大規模臨床研究で
アスピリンよりもプレタール(R)のほうが
・脳梗塞などの発病・再発率が低い
・重大な出血性の副作用(脳出血、内臓出血など)が少ない
ということが明らかとなってきました。
さらに
プレタールには血管拡張作用がみられ
閉塞気味だった血管に長期投与していたところ
血管が太くなり十分な血流が再開した事例が相次いで経験されはじめているそうです。
その作用はアスピリンにはみられません。
この大規模臨床試験の結果が出てから
脳卒中領域ではアスピリンではなくプレタールの使用が
主流になってきたそうです。
江本先生もすっかりプレタールの信奉者になっているそうです。
あなたはアスピリンを使用されていますでしょうか?
今ではアスピリンを上回る薬が出てきています。
アスピリンのままでよいのか、他に変更したほうがよいのか、
担当医に御相談ください。
欠点としては
血管拡張するため頭痛の副作用が少し多いこと、
薬の価格が高くなること、です。
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