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アトピー性皮膚炎の外用薬

アトピービジネスといわれる、一群のニセ医学があります。
そのパターンは、
まずステロイドの恐怖を大きくあおりたて、
代替えとしての商品(非常に高額な化粧品や健康食品のたぐい)を売りつけようとするものです。
専門医は、ステロイドの副作用は先刻承知。
その上で、薬剤選択、使用量や使用方法の微妙な使い分けが 腕の見せ所なのです。
まずはステロイドを正しく使用してみてください。

特集 アトピー性皮膚炎の外用薬~使い分けと指導の実際
ステロイド外用薬
アレルギーの臨床 2009年5月号
九州大学皮膚科学 古江増隆先生
要点
ステロイド外用薬の適量は、第2指の先端から第1関節部まで軟膏を出し、
これで手のサイズ2個分(成人の手のサイズ)である。

ステロイド薬は、アレルギー性疾患治療の基本薬です。
しかし、ステロイドを過度に恐れる人がいます。
「ステロイドは使ってはいけない、ステロイドは悪魔の薬だ」、というような
言い方をしている人や本、ウェブサイトがあり、
それを信じてしまっている人がいるのです。
(多くの場合、ステロイドの恐怖をあおり立てた本やサイトでは、引き続き高額な食品や化粧品の販売に誘導しているものが多いです。誰が何のためにステロイドの恐怖を声高に主張しているのか、この状況を少し考えてみれば よくわかります。)

確かに、ステロイド薬は勝手に増やしたり勝手にやめたりすると 副作用が出る可能性があります。
勝手に判断して減量したり増量したり中止したりして「効かない」とか「副作用が出る」というのが一番困ります。
不適切な使用をされると困ったことになる薬なのです。

専門家の指導をしっかり守り使用しましょう。
外用薬の適量もわかりにくいかもしれませんが、上記が目安です。
保護者が子どもに薬を塗る状況を想定しての説明となっています。

先日のカミナリのとき。ブルブルふるえて こわいよ~のジャムくん。
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★新型インフルエンザH1N1情報
肺炎球菌ワクチン品切れ
当ブログで何回もお知らせしましたが、高齢者には肺炎球菌ワクチンをおすすめしています。
そのワクチンですが、注文が殺到して品切れになっている、とのこと。
Yahooニュース  9月4日14時17分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090904-00000555-san-soci
接種希望の方は、予約を受け付け、発注をかけて入荷を待つことになります。
このワクチンは、インフルエンザワクチンと違い、
接種すべき時期(季節)は決まっていません。
年間のいつ接種してもかまわないワクチンです。
御希望の方は、当院で御相談ください。

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