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インフルエンザ予防と手指消毒

2018年02月4日  
昨夜は、広島市医師会夜間急病センターの 待機当番でした。
もし患者さんが大勢おしかけてきて、待ち時間がすごく長くなった場合に
助っ人として診療応援に駆け付ける役です。
呼び出しの電話はありませんでしたので
そこまで大混雑ではなかったのでしょう。

さて、
手指の消毒について。
私たちはインフルエンザ患者さんなど 毎日大勢の感染症患者を診察しているのに
どうして病気にならないんですか?
と よく聞かれます。
答えの一つは、こまめに手洗いや手指消毒をしているから、です。
インフルエンザウィルスはアルコール消毒が有効です。
患者さんを診察し、終わり次第 すぐに手指をアルコール消毒しています。
一人の診察が終わると、毎回 消毒します。
ですから1日に何十回もアルコールで手指消毒をしていることになります。

下痢嘔吐など、アルコール消毒が効きそうにないウィルスが想定される患者さんについては
その方の診察後に必ず流水・石鹸で手洗いします。
乾燥後に念のためアルコール消毒もします。
手洗いや手指消毒は、もはや習慣です、
何も考えずに体が動きます。

アルコールによる消毒では
アルコールの濃度 約70%が最も消毒効果が期待される、と言われています。
アルコール濃度がこれより高い製品は大丈夫です。
アルコールが揮発して、濃度が低下していく過程で、濃度70%ゾーンを必ず通過していきますから。
商品のアルコール濃度を確認しておきましょう。
(濃度が70%以下の商品が 全く効かないというわけではありません)
研究室で実験をしていた頃は
実験器具・設備などは95%アルコールで消毒をしておりました。
一般家庭で95%は必要ないですし、入手しにくいと思います。
簡単に購入できる市販品で十分です。

速乾型のアルコールゲル(ジェルともいう)製品もあります。
液ダレしないので使いやすいと思います。
私の診察室にも速乾型ジェルが置いてありますよ。
手指の皮膚保護効果も期待できる、という うたい文句ですが
確かにそうかもしれない、という気はします。
手指に塗り込む感覚がすべすべで 気持ち良いです。
これなら子供さんであってもイヤがらずに使用してもらえるかもしれないです。

Paul 広島三越にて。
クロワッサンサンド これがおいしい。
Paulが広島に来たら 毎回 購入です。
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