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オピオイドと痛み

2011年07月2日 , 

本日は、朝から緊急往診。
その後も予定がびっしりで
本日のブログのアップが23時過ぎてしまいました。
その事情は、明日お伝えしますね。
本日のお勉強は オピオイドと痛み

やなぎ の くみ上げ豆腐。
注文したらすぐに来ますので、まず最初の一品として定番です。
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★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

本日のお勉強
オピオイド抵抗性の前立腺癌骨転移痛にケタミンが著効し長期在宅療養可能となった1例
日本緩和医療学会雑誌2011年5号
松原アーバンクリニック 大津秀一 先生
要点
前立腺癌、骨盤骨転移。
2度の放射線治療、硬膜外カテーテルからのモルヒネ80mg/day投与でも骨転移痛が顕著だった。
ケタミンを持続皮下注射で上乗せしたところ
疼痛が大幅に軽減し、長期在宅療養が可能となった。
難治性疼痛緩和の選択肢の一つとして考慮されてよい治療法である。

鎮痛薬には、それぞれ得意な分野があります。
モルヒネは万能薬ではなく、骨痛にはあまり効果がないのです。
(もちろん効かないわけではありませんが)。
他に骨痛が得意な薬に変更や上乗せをしていけばよいわけです。

骨痛であれば、普通の非ステロイド鎮痛剤がよく効きます。
内服でも、坐薬でも。
注射もあります。(点滴で使用します)
それでも痛みがひどい時には、
オピオイドの中でフェンタニルという薬を選択することが多いです。
貼り薬があり、かなりの高用量まで対応できますので
今ではあまり注射を必要とすることはありません。
まして硬膜外カテによる治療は
「カテーテルが抜けたらどうする」という問題があるので
あまり在宅向きの治療方法とは言い難い。
在宅に向けて環境を整える一環として
硬膜外カテによる治療は他の治療方法に変更することが望ましいです。

今回報告された1例は
コントロール困難として前医から途中で手放された印象があります。
モルヒネに頼りすぎたのでしょうか。
ケタミン持続皮下注は適応外の使用法ではあるけれども、
難治性疼痛の時には 何でも可能性のある事はトライしてみるべき、
ということでしょう。
緩和ケアを専門とする医師として
こうした「例外的な1例・例外的な使用法」まで
広くアンテナを張り、知っておきたいと思っています。

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