ソーシャルワーカーへの朗報
黄砂、本日は九州全域にやってきますね。
広島は黄砂予測エリアからぎりぎりはずれるようですが
風向き次第では少し来るかもしれません。
黄砂に弱い人、本日は確実にマスクしましょう。
気象庁黄砂情報は当ブログ右上のリンクを御利用ください。
さて、
3月21日・22日と2日連続で
診療報酬改定の説明会に出席してきました。
とくに22日は中国四国厚生局の主催で
出席をとる会なので ほぼ義務といえる会でした。
今月中にあと1回、診療報酬改定の説明会に出る予定です。
4月からの診療報酬・介護報酬の同時改定で
おそらく引く手あまたになる職種があります。
それは
医療ソーシャルワーカー、
国家資格としては社会福祉士といわれる人たちです。
今回の診療報酬改定では一昨日の当ブログで書きましたように
2025年を見据えて方向性を示しています。
団塊世代が75歳になり病気がちになってきますので
このままだと病院はパンクしてしまうのです。
病院の数や病院のベッド数は今より増えることはありません。
では、どうするか。
入院期間を短くするしかありません。
急性期病院は急性期医療に特化していきます。
急性期医療(約2週間)が終わった段階で、患者は「次の場所」に
移っていくことが求められます。
次の場所とは、
自宅に戻ることだったり、
回復期リハビリ病院や老人施設にうつることを意味します。
入院治療をするくらいですから、何らかの障害はあります。
障害がある段階で自宅に戻るためには
介護保険や介護支援の設備(介護ベッドなど)の手配、
訪問医師や訪問看護、ヘルパーの手配などが必要になります。
施設にはいる場合もありますので、
どこにどんな施設があるのか、
どの施設はどの分野を得意としているのか
(例:施設Aは脳卒中リハビリが得意、
施設Bには言語聴覚士がいる、など)
という知識を持っていることも必要です。
身体障害や特定疾患の制度など、
医療費についての救済手段も熟知し活用していくことが必要となります。
そこで、
急性期病院に医療ソーシャルワーカーを配置すれば
退院の調整(退院や転院、入所)が円滑にすすみます。
ですから
医療ソーシャルワーカーを配置している病院には
高い報酬が用意されることになったのが今回の改定です。
これまで、
医療相談室などに医療ソーシャルワーカーを配置していても
病院にとってお金(収入)にはなりませんでした。
人件費は、病院の持ち出しといえる状況だったのです。
そこに、人件費が出る仕組みを用意しましたよ、ということなのです。
これからは、医療ソーシャルワーカーを配置している病院のほうが
収益があがる仕組みになるのです。
とくに大きな病院では、病棟ごとに配置する時代になります。
ですから、
ソーシャルワーカーのみなさん、
大きな病院に就職できるチャンスが来ましたよ。
場合によっては、公務員になれるかもしれません。
求人情報にアンテナを張っておいたらいいですよ、
大きな病院では10人単位の求人が生じるかもしれません。
これからは
入院後1週間しないうちに
「退院したらどうされますか?
家に帰りますか?それとも他に行きますか?」
と聞かれることが当たり前になってきます。
それを担当するのが医療ソーシャルワーカーです。
でも、
患者や家族から
「こんな状態なのに退院しろ、ヨソへ行け、と言うんですか!?」
という苦情を直接ぶつけられる
精神的にしんどい部署ということになるでしょうね。
当院が応募した国のモデル事業、
採否の発表は5月です。
もし採用になったら、
医療ソーシャルワーカーを1名雇用することになります。
在宅医療の現場で働きたい人、
当ブログでも求人情報を流すと思いますので
よろしくお願いします。
常勤/非常勤は希望次第、
ただし1年間の期限付き雇用となります。
今週の花 ボケ、つばき
★インフルエンザ情報
春休みになったので、学級学年閉鎖という話はなくなっています。
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