プロポリスががんに効くはウソ
寒いです、ふとんから出たくないですね。
外に出てみると、吐く息が白いです。
PM2.5も黄砂も「少ない」予報です。
いいですね。
ただし本日夜からはPM2.5「やや多い」予報となっています。
御用心ください。
3.11です。
被災地で、当時 県立高田病院長だった医師の談話。
「今後はそれぞれで、将来を見据えたコミュニティー作りが必要になってくるでしょう。」
「これからは地域のコミュニティー作りに携わりたい」
日経メディカルの記事です。
読めますでしょうか。
もしかしたら 登録しないと読めないかもしれません。
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/t216/201403/535338.html
何よりも大事なのは、地域コミュニティであって、
これこそ、最も取り組むべき課題なんです。
広島で、私が地域コミュニティの再生・再構築の重要性の話をしても
まだ真剣に受け止めてくださる人は少ないです。
さて、
プロポリスもニセ医学の代表格です。
「プロポリス、がんに効く」 藤田名誉教授を書類送検
朝日新聞デジタル 2014年3月10日14時04分
http://www.asahi.com/articles/ASG3B46BBG3BULOB00L.html
薬効をうたって健康食品「プロポリス」の販売を手助けしたとして、神奈川県警は10日、東京医科歯科大学の藤田紘一郎・名誉教授(74)=東京都杉並区=を薬事法違反(無許可医薬品販売)の幇助(ほうじょ)の疑いで書類送検し、発表した。
県警によると、藤田名誉教授は2009年6月~13年10月、「副作用なくがん細胞が自滅」などとプロポリスの効能を書いた原稿を作り、健康食品販売会社のシャブロンに送付。同社が薬事法に違反してプロポリスを販売するのを手助けした疑いがある。09年から4年間で1千万円以上の顧問料を受け取っていたという。
調べに藤田名誉教授は「効能は自分では裏付けていないが、他人の研究を読んで原稿を書いた」と話しているという。
藤田名誉教授は、寄生虫学、感染免疫学の専門。カイチュウ先生として知られ、「笑うカイチュウ」「清潔はビョーキだ」などの著書がある。
***一部引用
プロポリスに関するニセ医学情報です。
藤田教授の書くエッセイは非常に面白いもので、
読む機会があれば楽しんで読んでおりました。
(夕刊紙だかスポーツ紙だかに連載されておりました)。
でも、
しょせんは寄生虫学の専門家であって
がん治療に関しては全くかかわっていない、というべきでしょう。
しかし、一般市民には その部分はわかりません。
国立大学の医学部教授で、しかも有名な教授であれば
一般市民は信じてしまいます。
基礎医学の教授というのは
世間の状況にうといことが多いです。
むしろ、世俗にうといからこそ基礎医学の研究を続けているわけで。
だからこそ薬事法違反のほう助、なんていう「世俗のルールに違反」
という事態になったものでしょう。
「他人の研究を読んで原稿を書いた」とのことですが、
まともな研究論文があったとは思えません。
少なくとも
自分の書く文章はどこでどう使われるか、
くらいは把握しておいて欲しかったと思います。
プロポリスに限らず
がんに効く○○、という場合には
有名な医師・教授が推薦文を書いていたとしても
そのまま信用すべきではない、と言える事件でしょう。
肩書で 効能を信じ込ませる、というのは
ニセ医学の常とう手段なんですよ。