医療に消費税がかからないと病院は赤字
大谷投手のほうが球は速いし、大リーグ向きとは思うのですが
マエケンの経験とスライダーは素晴らしい。
大リーグの評価も高くなったことでしょう。
マエケンが出来るだけ好条件で大リーグに行けますように。
さて、
消費税について。
医療に消費税がかからないのは良いことだ、
と 国民としては思うでしょう。
払うお金は少ないほうがいい。
しかし
それが原因で病院の経営を圧迫しているとしたら、どうでしょうか?
地元の病院がつぶれていくとしたら どうでしょうか?
医療機関で購入する物品には消費税がかかる。
しかし患者からは消費税は取れない。
消費税分は医療機関が負担することになります。
「損税」 と いわれる物です。
最新機器、高額機器を購入する医療機関ほど
損税は大きくのしかかってきます。
これに対し、あまり物品を購入しない中小の病院・診療所は
損税部分も小さくてすむ。
10月末に発表された数字です。
わざわざ統計なんて出さなくても
大病院ほど、基幹病院ほど
損税で赤字傾向になるのは わかっていたことでした。
病院の赤字拡大、診療所は利益安定 厚労省調査
朝日新聞-2015/10/29
http://apital.asahi.com/article/news/2015103000002.html
その記事の2か月前に
大学病院が赤字になっている、という報道はすでにありました。
国立大病院、初の赤字84億円 消費増税が影響 昨年度
朝日新聞デジタル 8月28日(金)
http://www.asahi.com/articles/ASH8W5FM6H8WULFA01T.html
赤字を避けよう・減らそうと思えば
医療機器の新規購入を控えることになります。
国内最先端の治療を担当するのが大学病院の役割の一つなのですが
最新機器が買えないのでは その役目を果たせないことになってきます。
病院が赤字になると、どうなるか。
公立病院は、一般会計から赤字が補てんされます。
しかし、どの都道府県・市町村も
経営に余裕のある自治体なんて ありません。
赤字負担に耐えられなくなった地域から
公立病院が無くなっていく、ということになるのです。
医療が消えてしまった地域に 人が住み続けることは不可能。
かくして
無医地区が増え、消滅集落が増えていくことになります。
それでも 「医療に消費税は払いたくない」、と国民が思うかどうか、です。
医療の消費税は国民が負担しましょう、となれば
まだもう少し生き延びられる公立病院もあることでしょう。
その間に地域再生の手が打てるかもしれない。
医療だけ消費税がかからない、とか
生鮮食品だけ消費税がかからない、など
変な小手先のことは しないほうがいいです。
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