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喫煙する喘息患者は救急受診が多い

2010年03月10日 ,, 

昨日はとても寒かったですね。
市内の黄金山も少しですが雪で白くなっていました。
来院される患者さんもとても少なく、
4月以降に必要となる書類の事務作業がはかどりました。
本日は雨ですが、やはりとても寒いです。

一昨日は、禁煙治療希望の喘息患者さんが受診されました。
喘息患者なのに喫煙している人、というのが時々おられます。
発作で苦しい時には 「助けてくれ~」 となりますが、
発作をすぎれば またもとどおり。
タバコやめれば、それだけでだいぶ楽になるはずなんですけどね。

本日のお勉強
気管支喘息患者の喫煙状況と救急受診
日本呼吸器学会雑誌 2010年2月号
日本赤十字和歌山医療センター呼吸器内科 池上達義先生ほか
要点
初診198例(平均年齢49歳)の喘息患者につき調査。
COPD合併例は除外してある。
救急外来受診は 喫煙者8.7%、非喫煙者1.1%で、喫煙者が有意に高かった。

喫煙は、喘息症状の悪化、肺機能低下することが これまで明らかになっています。
海外でも、喫煙する喘息患者は、救急受診する率が高いことが
すでに報告されており、
これが日本でも確かめられたことになります。

現在の日本では、「医療崩壊」 が問題となっています。
とくに小児、産科、外科、麻酔科、救急医療などが 困った状況になっています。
地域の救急医療が崩壊していく原因はいくつかありますが、
本日のお勉強から得られる結論として
「喫煙も救急医療崩壊の犯人の一人」 と言えますね。
みんなが禁煙すれば、救急受診する人は減るわけですから。

わたくしどもは喘息死ゼロを目指して対策をすすめておりますが、
喫煙対策(禁煙サポート)も同時にすすめていく必要がある、
というわけです。

喘息、COPDの方、ただちに禁煙しましょう。
禁煙するのは早ければ早いほど良いですよ。

千福にごり酒を撮影しているとき、
寄ってきておすわりするジャムくん。
なんだかわからないけど、何かもらえるのかな?
P1110817.JPG
★新型インフルエンザ情報
国内製薬各社、インフルワクチンを強化
Yahooニュース 3月9日21時4分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100309-00000587-san-bus_all

ワクチンというのは個人を守る、という目的のほかに
社会を守る という目的もあるのです。
輸入品でしか国民を守れない、というのは 問題です。
日本は世界の考え方から10年は遅れをとっています。

ワクチンや治療薬を国内向けにちゃんと整備し、
さらに全世界に輸出できるようになればよいと思います。

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