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地域の小規模病院の半数がなくなる、ということ

2015年06月17日  

昨夜はサッカーを見ながらジムでランニング。
45分間x2回、ダッシュを繰り返しながら走り続けるなんて
サッカー選手はすごいですよね。
相手は自陣ゴール前に固まって守備に徹しており
そこで得点を上げるのは難しい試合でした。
ドリブルで切れ込む力を持つ選手(たとえば武藤選手)を
もっと早い時間から投入したほうがよかったのでは、とか思います。
ゴール前で待ち受ける感覚という点でいえば
我らがサンフレの佐藤選手であれば活躍できたかもしれない試合展開でしたね。
日本代表の次の試合を期待しましょう。

さて、
広島県の病床数削減が17%、
という記事が 昨日の中国新聞に出ました。
http://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=163047&comment_sub_id=0&category_id=256

17%削減というのは
全ての病院が均等に17%減らしましょう、
という話ではありません。
6月13日の当ブログに書きましたが
基幹病院は減らさない、そうでない病院が閉鎖されていく、
という話になります。

前回取り上げた備北医療圏(三次・庄原エリア)について
試算の続きをおこなってみますと。
現在の一般病床数(精神科病床や結核病床を除く、という意味)は
およそ1500チョイ。(計算を簡単にするため1500として)
削減後の目標は1000弱です。
この1000弱という数字はすでにいろいろな資料で公開されております。
つまり
備北エリアでは現状より500ベッドが削減されることになります。

この備北エリアの病院数は11です。
救急車をバンバン受け入れている地域の基幹病院は減らさない。
このエリアの基幹病院とは三次中央病院と庄原日赤病院です。
その他の病院は、1病院あたり約100床規模ということになります。
そこで500減らそうとなると
基幹病院を除く9病院が
それぞれ半分規模になっても、まだ削減目標には届きません。
ところが
病院は ある程度の規模がないと採算ラインに乗りません。
事務部門や調理部門など 小規模病院でも中規模病院でも
ほぼ同じように人件費等がかかる部門が存在しているからです。
小規模病院から さらに病床削減となるくらいなら
「病院としては廃業して 介護施設等に衣替えする」
というのが 採算面からは正しい選択となる可能性が高い。
そうなると
「9病院のうち、5病院は閉鎖・廃業」、かもしれない
ということになります。

病床数削減30%ということは
地域の中小病院の過半数が消えてなくなる
という可能性を意味しているのです。

病院がなくなったあと、
その地域の医療はどうやって支えていくのか。
在宅医療という受け皿の整備は間に合うのか。
そういう議論を早くおこなわなければいけないです。

さて、
講演会のお知らせです。
講演:夕映えのときを安心してすごすために
日時:6月21日(日)14-16時(開場13:30)
会場:アステールプラザ中ホール
講師:春日キスヨ 臨床社会学者。
藤井聡之 教雲寺住職。
高橋浩一 折口内科医院院長。
入場:無料  事前申し込み不要。

春日キスヨ先生は、元松山大学教授。
高齢社会をよくする女性の会・広島代表。
中国新聞で「夕映えのとき」を連載されておりました。

人生の最終段階を、どう生きていくのか。
何を準備しておかなければいけないのか。
生と死に向き合うとはどういうことなのか。

いっしょに考えてみませんか?

最近食べたケーキ
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