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子宮頸がん予防ワクチン無料のお話

正月ですので、いい話をしましょうね。

多くの人たちが要望していたことが、今年一つ実現されます。
小児肺炎球菌ワクチン、ヒブ(インフルエンザ桿菌)ワクチン、
そして子宮頸がん予防ワクチン(正確にはヒトパピローマウィルスワクチン)
の3つのワクチンが無料で実施されます。

いずれも補正予算としての決定で、今後ずっと、というわけではないですが
一歩前進です。よかった、と思います。

とりあえず3月31日までの話ですが、
子宮頸がん予防ワクチンについては
広島市の場合、中学1年相当から高校1年相当が無料の対象です。
3回接種です。(初回、1ヶ月後、6ヶ月後)
高校1年生については、3月31日までに少なくとも1回は接種を受けていれば
3回とも無料になりますが、
3月31日までに初回接種を受けないと全部が自費となりますので
くれぐれもご注意ください。

ワクチンの解説、Q&Aのサイトもあります。
しきゅうのお知らせ
http://allwomen.jp/
こども向きにハローキティのミライハッピープロジェクトなんていうサイトもあります。
中学生・高校生にはこのサイトを見てほしいです。
http://allwomen.jp/kitty/
ワクチンを接種できる医療機関も上記サイトで検索できます。
ワクチンを予約する場合には、上記サイトで医療機関を検索してください。
どこでも接種を受けられるというわけではないようです。

問診票に保護者の署名が必要です。
問診票については
広島市ホームページに1月11日頃にアップされる予定です。
当院ホームページにも掲載する予定です。
当院窓口でも問診票の配布を開始しています。

【上級編】
さて、
子宮頸がん予防ワクチンについて
もう少し知っておいた方がよいお話。
この目的のワクチンは2社から出ていますが、
日本では現在グラクソ社のサーバリックスしか認可されていません。
もう1社のガーダシルが本年中には認可される見込みとされています。
サーバリックスは2種のHPVワクチンに対応、
これに対しガーダシルは4種のHPVワクチンに対応しています。
つまり
ガーダシルのほうが少し幅広く効果が期待できる可能性があります。
実際に、ガーダシルでは肛門癌予防という効果も認められています。
サーバリックスにはその予防効果はうたわれていません。
またガーダシルは尖圭コンジローマの予防効果も期待でき、
国によっては男性に接種することも認められています。
同じようなワクチンではあるけれど、少し違いがある別なワクチンなのです。

サーバリックスを接種する、ということは、
ガーダシルの選択肢を捨てる、
ということを意味します。
そのことは広報、PRされていません。

高校1年生については3月31日までに初回接種は受けないといけませんので
サーバリックスしか選択肢がない。
これは仕方がないです。予算上の制約なのです。
でも、
中学1年から3年については
ガーダシル発売を待ってから接種する、という選択肢もあるはずなのです。

サーバリックスを接種される方は、そのあたりのことを御了承ください。

緩和ケア医の実家の ぞうに。
はまぐりの吸い物に、かまぼこ、ねぎ、丸もち。
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★インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

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