尿が出ない
ヤクルトの新人、小川投手。
早くも10勝とは、すごいですね。
ライアン小川と あだ名されるように
個性的な投げ方です。
カープは福井、野村といった優れた新人投手が
翌年以降はあまり活躍できていません。
フォームの改造、といっておりますが
型にはめようとしすぎているのではないのですかね。
個性を伸ばしているとは とても言えない状況です。
勝ち星がつかない、という結果が全て。
型にはめようとせず、個性的な投げ方でいいのではないでしょうかね。
さて、
在宅で診療している認知症の方。
昨日から尿が出ない、と 御家族から電話がありました。
状態を聞いてみましたが、
尿が出ないといっても、痛いとか苦しいわけでもない。
尿が出ない、というと
腎臓が機能していないか(=腎不全)、
尿管(腎臓から膀胱までの尿の流れ道)が閉塞したか、
尿道(膀胱から出口までの尿の流れ道)が閉塞して尿が膀胱にパンパンに貯まっているか、
ということを考えます。
しかし
膀胱がパンパンにふくれるほど貯まれば苦しいですし、
尿管が閉塞し腎臓に圧力がかかれば痛みがでます。
尿が出ないけれども痛くも苦しくもない、というと
尿の量そのものが少ない、ということになります。
急性の腎不全ならば、ほかに何らかの症状があってもおかしくはない。
ですから
電話でおこなった指示は
「水分をしっかり飲ませてみてください」。
すると、
「水分はいつもどおり飲ませているのですけれど」、と。
往診して確認してみると
部屋には冷房がはいっていませんでした。
診察している数分間だけでも汗がにじみ出る暑さです。
患者さんの体も汗でじとっとしています。
こういうふうに暑くて汗をかいている状況ですから
ふだんと同じ水分量では足りないのですよ。
水分をこまめに何度も何度も飲ませて下さい。
そして冷房も入れましょう、
室内でも熱中症になることがありますよ。
こうして、数時間後には無事に尿が出て一件落着となりました。
水分は飲んでいる、水分は飲ませている、
と自分では思っていても
それでは足りていませんよ、という状況が多いのです。
水分をしっかり飲みましょう、飲ませましょう。
自分が思っている量では不足していることが多いですよ。
目安は
いつもと同じように尿が出るかどうか、
です。
尿量が少ない、尿の色が濃い、尿回数が少ないなんていう状況は
水分の摂取量が少ないことを意味しています。
とくに幼児や高齢者は脱水になりやすいので
十分に注意しましょう。
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