広島でインフルエンザ再流行
【速報】広島県内インフル再流行
中国新聞の記事です 3月25日
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201103250205.html
今シーズンの流行ピーク時とほぼ同じ流行状況となっています。
警報が出る一歩手前の数字です。
学校が休みにはいったので流行は今後おさまると思うのですが、
まだまだ要注意です。
本日のお勉強は
感染症はどこまで診断できるのか、というお話。
本日のお勉強
成人市中肺炎におけるウィルス感染の関与
単一施設での前向き検討
日本呼吸器学会雑誌 2011年1月号
埼玉県立循環器・呼吸器病センター呼吸器内科 石黒 卓 先生ほか
要点
2008年7月から2009年3月に入院した市中肺炎患者125例。
74例(59.2%)で原因微生物が判明した。
細菌感染 37.6%
ウィルス感染 12.8%
細菌とウィルスの混合感染8.8%
ウィルス感染の中では
インフルエンザウィルス 9.6%
ライノウィルス 6.4%
RSウィルス 6.4%
パラインフルエンザウィルス 4.8%
重症化の要因は、高齢と肺炎球菌感染であった。
医学が進歩したから病気は全部診断できる、
とか
どんな病気もなおる、
とか思っている人がときどきおられます。
今やがんは治る病気だ、と思っている人もたくさんいます。
でも、医学はそこまで全部を解決してくれるほど
進歩しているわけではありません。
今回の研究では、7種類のウィルスの遺伝子検査リアルタイムPCR法を実施しています。
もちろん健康保険が適用される検査ではありません。
一般病院で検査できるレベルではないのですね。
北里大学の研究所に送って検査しています。
それだけ調べても、原因が判明したのは6割弱だった、ということです。
このように、
原因は何ですか?
と聞かれても、
私たちの調べた範囲では、わかりません。
としか答えられないことが多いのです。
でも、
重症化する要因は わかってきています。
肺炎球菌にはワクチンがあります。
高齢の方は肺炎球菌ワクチンをぜひ受けましょう。
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