ブログ

広島市で結核集団感染

2010年12月14日 ,, 

13人が結核集団感染 広島市発表
中国新聞 2010年12月9日
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201012090260.html

広島県内では2年ぶりの結核集団感染です。
一般の方の接触者検診については、
保健所から指示がありますので
あわてることなく保健所の指示にしたがってください。
保健所からの指示で検査を受ける場合には、無料ですよ。

結核は「昔の病気」ではありません。
咳痰が2週間以上続く場合には医療機関を受診しましょう。
本日のお勉強は 結核の新しい診断法のお話。上級編です。

道の駅ゆめランド布野で昼食 うどん、そば。
地元食材を使用した昼食バイキングをやっています。880円。
今回はそれほど空腹でなかったので、バイキングは次回のお楽しみに。
先にバイキングを食べると、アイスが割り引きになる特典もあります。
また、スタンプラリーもやっています。
P1130850.JPG
★インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

本日のお勉強
これまで結核の診断といえば
レントゲン、喀痰検査、ツベルクリン反応
というところが思い浮かぶと思います。
いまでは新しい検査法が普及しつつあります。

特集:感染症:診断と治療の進歩
クォンティフェロンを用いた結核診断の実際
日本内科学会雑誌 2010年11月号
千葉大学附属病院感染症管理治療部 猪狩 英俊 先生
要点
クォンティフェロン(以下、QFTと略)検査は、
末梢血を結核菌特異抗原で刺激し、リンパ球から遊離されるインターフェロンγを測定する方法である。
感度92.6%、特異度98.8%。
接触者健診や医療従事者の潜在性結核診断目的に使われる。
過去のBCG接種の影響を受けない(ツベルクリン反応は影響を受ける)。
価格は5000円と高価である。

医療機関における結核接触者健診の流れ図(案)は
患者との接触者はまずQFT
・陽性であれば胸部レントゲン検査へ
・陰性であれば2ヶ月後にQFT再検査
・・陽性なら胸部レントゲンへ
・・陰性なら終了
QFT陽性者のレントゲンで
・活動性結核所見があれば活動性結核の治療
・活動性結核所見がなければ潜在性結核の治療
いずれにせよQFTで陽性なら、経過観察ではなく治療
ということになります。
QFT第二世代は、高齢者の既感染者では陽性に出るので参考程度にしかならない、という欠点があったのですが、
第三世代では既感染では陰性のことが多い、ということで
検査そのものがだいぶ進歩してきたようです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です