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心にのこる出会い190 身元保証サービスと契約していたSさん

2025年10月26日  

昨日は、時間帯によっては小雨。
今日は朝は雨ですが、以後は曇りの予報です。
昼頃はおでかけ日和になっているでしょうか。

 

昨日は 広島市医師会 夜間急病センターで勤務でした。
インフル患者は そこそこ出ています。
昨夜は私の診察室ではコロナは出ませんでしたが、
街中や高齢者施設では 出ています。
広島県では 10月16日に 新型コロナ医療ひっ迫警報が解除されております。
インフルエンザ流行は 広島市と西部東エリアが微増ですが、数はそうでもない状況です。
しかし、
感染するときには 感染します。用心しましょう。

 

サンフレ、負けられない一戦でしたが、完敗でした。
2位も 遠く遠くなってしまいました。
残り3試合で 勝ち点差7です。
もうちょっと 点を取るための練習が必要でしょうね。
ゴール前にドリブルで持ち込んで倒される、とか。
シュートも ゴール枠内に打ってナンボです。
きわどいところを狙って 枠をはずす、というのは ダメだと思いますけどね。

 

さて、毎月 最終日曜日は 心に残る出会いです。

Sさんは74歳。
これまでは兄と暮らしておりました。
病気としては高血圧がありましたが、クリニックの受診も日常生活も、兄といっしょなら何とかなっていたようです。

ところが、あるとき、兄が急に亡くなってしまい、Sさんは一人になったのでした。
なんとSさんは 身の回りのことも出来ず、判断もできません。
兄の死にともなう各種手続きも 理解も判断もできず、何もすすみません。
認知症があったのです。
これまでのクリニック関係者も まわりの誰も 認知症には気がついてこなかったのです。
兄がなにもかも世話をやいていたのでしょう。

生活が出来ないため、地域包括やくらしサポートセンターが当座の支援をしましたが、高齢者共同住宅に入居することとなったのでした。
入居後に わたしたちの はじめての出会いです。

 

Sさんは、兄の死を受け入れることが出来ていませんでした。
兄が生きているかのように話をされます。
大学に行ったことがプライドで、その話は何度もされました。
過度にお金の心配をされる、というのが 在宅チームの間で 懸念事項として共有されていきました。

入居してしばらくすると、食事を摂らなくなりました。
どこにも体調不良はなく、腹痛や下痢・便秘、嘔吐などもありません。
食事は施設側から提供されるのですが、
「食事がおいしくない」、とSさんは言うのでした。
「味が濃い」と。
おいしくないのでは 仕方ありませんね、とりあえず食べられそうな物だけでも食べて下さい。
しかし、数日後には ほとんど食べなくなってしまいました。
体重も減少しています。
栄養補助飲料を試みたのですが、甘い物はだめで、受け付けません。
水分も 1日でペットボトル1本くらいしか 飲みません。
動けなくなり、ベッド生活です。

脱水など状態悪化が懸念されますので、いろいろな職種が 本人の意志を確認します。
私たちには 「病院には行かない、点滴も受けない」と言われましたが、
訪問看護には「点滴は してもよい」と言った、という続報がはいりましたので、点滴開始となりました。

 

病院には行かない、入院しない、という本人意志は 各職種で繰り返し確認されました。
しかしこのままでは 「ここで亡くなられる」想定が必要です。
調べてもらうと、死後の対応なども含めて「身元保証サービス」会社と契約がすんでおり、エンディングノートも作成済みである、ということがわかりました。
積極的治療は望まない、口から摂れるものだけで自然にまかせたい、と文書化されていました。
その情報を 在宅チームで共有します。

2週間くらいすると、どういうわけだか、食事が摂れるようになり、ウロウロ歩けるようになってきました。
しかし、そうこうしているうちに、こんどは
「部屋のかどに猫が見える」など、幻視、妄想状態も出てくるようになってきました。
「鈴木誠也をさがしとるんよー」と 笑顔で廊下をウロウロされます。
認知症薬の処方で まあまあなんとか、というレベルまでは 落ち着きが得られました。

 

しばらくのちに、またSさんは食べなくなり、動けなくなってきました。
やはり病院の希望はありません、このまま、ここで。
ケアマネージャさんが、精神デイケアの導入などのプランを考えはじめたのですが、
今回は病状の悪化が急速で、 数日後に自室でお亡くなりになったのでした。

Sさん、エンディングノートにしっかり記載がありましたので
みんな同じ方向を向くことが出来ましたよ。

 

【解説】
身元保証サービスというのがあります。
民間会社で いくつか あると思います。
アパートや施設の入所などには 身元保証が求められることが多いのです。
契約済み、という方は はじめてみました。
しかし、契約内容を調べてもらうと、
たしかに死後の手続きなども出来るのですが、それらは「オプションサービス」であり、
何か動くたびに追加料金が発生する仕組み、ということとなっておりました。
じゃあ、そのお金は 誰が いつ 支払うの?
その追加料金は 記載されているの? 妥当な金額なの??

便利なサービスかもしれませんが、
最後の最後まで 契約内容の細部をキッチリ詰めておく必要がありそうです。

なお、生活保護の方については
葬儀なども含めて生活保護課がやりますので、こうしたサービス契約は不要です。

 

松江市民公開講演会シリーズ。最終回です。
松江市で買ったおみやげです。
なにわ一水の売店で買ったチョコレート。
ホテル一畑の売店で買った日本酒へるん本醸造。日本酒を買いたいなら ここの品ぞろえがいいですよ。

 

松江城横に島根県物産観光館があります。
講演会の会場の隣です(道路の向こう側)。
その隣に めのうの店 川島 というのがありまして。
松江に来ると、このお店に必ず立ち寄ります。
お手頃価格な めのう勾玉 が うれしい。孫たちのおみやげに。
ここで購入したのは しじみと 出雲そば。神在月クリアファイル。
ここで売っている商品は「セレクトショップ」同様に 「いいもの」が並んでいます。
物産館だと商品が多すぎて どれが良い商品なのか ちっともわかりませんので、川島のようなお店がありがたいです。

 

物産観光館では食品以外にも 工芸品も売っています。
県立の施設ですので暴利価格ではなく 良心的な値段の商品が並びますが、買いたい工芸品はとくに見つからず。
おみやげのほとんどは ここで購入しました。

 

講演会の帰り道。
松江大橋が見たい、という信友監督のリクエストが出てきまして、寄り道(写真なし)。
ばけばけに登場しているのだそうです。
https://www.kankou-matsue.jp/kankou/desc/?cat=%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E8%87%AA%E7%84%B6&spot=27844

当日はこのあたりのお祭りで、交通規制があるため さらに遠回りして帰路についたのですが、
彩雲堂本店 を見つけました。
もちろん立ち寄ります。
和菓子屋さんですから、季節の上生菓子など、 「物産館」、「道の駅」、「ホテル売店」では売っていないものが あるんです。
立ち寄って よかったです。
できれば夕刻ではなく、午前中に寄れれば もっといいです。
夕方には売り切れ商品も多いですから。
https://www.saiundo.co.jp/

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お知らせです。
ヒバゴン郷ロードスターミーティング in 道後山高原
10月26日です。
https://www.shobara-info.com/event/5276
台風で中止になったミーティングの リベンジです。
参加できる方は ぜひ御参加ください。

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