心に残る出会い184 今日明日にも、と言われて 4年間生きたUさん
昨日も 暖かかったですね。
釣りに行った方は いい天気で釣り日和でしたね。
今日も暖かいみたいです。
次の雨マークは 4月28日(月)です。
カープですが。
投手戦は エラーしたほうが負けです。
今回もエラーがらみの敗戦でした。
記録上は3塁打ですが。
今日は玉村投手です、応援しましょう!
さて、
毎月 最終日曜日は 心にのこる出会いです。
Uさんは90歳。
妻と二人暮らしだったのですが、妻が老人ホームに入所となり、
以後 一人暮らしが続いておりました。
あるとき発熱で入院したところ、慢性骨髄性白血病と心不全 と診断されたのでした。
治療がはじまり、症状が落ち着いたかな、というところで肺結核になりまして。
今度は結核治療のために転院し、治療です。
なんとか退院できたのは 入院してから半年近くたってから、でした。
それからは訪問看護さんが様子を確認しに 定期的に来てくれます。
血液内科での通院治療が続きましたが、今度は急性白血病化となってしまいました。
担当医からは、入院して検査と治療が提案されました。
そうでなければ 今日・明日にでも来週にでも 急変して亡くなられることはありえる、と。
ところがUさんは、
「入院せん、死ぬなら家で死にたい」、と 帰ってきてしまいました。
前回の入院が よほどイヤだったんでしょう。
治療薬は増量になっています。
それをUさんから聞いた訪問看護さんはビックリです。
急いで「自宅看取り」の体制を作らなければいけません。
当院に在宅医の依頼があり、その日 私たちのはじめての出会いです。
今日でも明日でも 何がおこっても対応できるように、在宅チームの体制を整えます。
1週間後には 食欲が低下し、「栄養補助」の缶を飲み始めてもらいました。
その1週間後には あちこちの痛みが出てきて、医療用麻薬(貼り薬)が開始となりました。
着実に弱ってきています。
その次の予約日に血液内科を受診したところ、高熱が出て、しんどい。
緊急で入院となり、治療がおこなわれたのでした。
その後、薬の効果がみられたようで、
血液所見そのものは 落ち着いて来たのですが、
Uさんは 入院はもうコリゴリだ、と語っておりました。
しかし、
心不全だったり、圧迫骨折だったり、Uさんはその後も何度か入院を繰り返すこととなったのでした。
Uさんは徐々に心不全が悪化し、動くのもしんどくなってきました。
在宅酸素も導入します。
通院はもう出来ない、という状況となり、血液内科の治療は終了となりました。
そうしてUさんは 自宅で永眠されました。
Uさん、「入院はせん」、と言ってからも
実際には何度も入院することになってしまいましたね。
入院生活はやっぱりコリゴリ、だったでしょうか。
【解説】
入院が大好き、という人は あまりいません。
でも、入院はイヤ、キライと思っていても
高齢になれば いろんな状況がつぎつぎにおこってきます。
入院を繰り返すのか、「入院はイヤ」を貫き通すのか?
どちらを選択されても それはそれでいいのです。
しかし どちらにせよ、体力が衰えてきたならば、
「入院して治療しても もうあまり改善は見込めない」という状況になってきます。
病気を治すのは 結局は自分自身の体力なんですから。
その段階まで至ると、「入院治療」は あまりよい選択肢とは限らない。
自宅での生活を続ける方が 本人が楽にすごせることが多いのです。
それにしても
「今日にも来週にも」と言われていた方が それから4年もすごせた、ということ。
いろいろな方がおられますね。
サンフレ、うちわに広告を出してくれる企業を募集です。
超ぶちなつ!紫に染めよう!!「2025サンフレッチェ広島応援うちわ企画」のお知らせ
2025.04.17お知らせ
サンフレッチェ広島では、今年も「サンフレッチェ広島応援うちわ」を製作いたします。つきましては、うちわ裏面の広告スペースに広告を募集いたします。
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私どもは 2016年に サンフレ側から話があって、作成したことがあります。
今回も作成しましょうかね!
当院はサンフレ後援会の法人会員でもありますし、検討します。
【業務連絡】医師募集。内科・外科・総合診療科・緩和ケア科に限りません。
新型コロナ対応をきっかけに
「医療の在り方」、「医療の目指すべきもの」について
考えを深めた方・考えを改めた方も多いと思います。
もし
「今は東京や大阪(等)で働いているが、地元広島に帰って働きたい」
とか
「病院勤務医よりも もっと患者に寄り添いたい」
「今の病院の勤務形態では 体を壊してしまうのではないか」
「これだけがんばって働いているのに、むくわれないというのは、病院というのはおかしいのではないか」
など考えはじめた医師の方は どうぞ当院に御連絡ください。
「給料よりも 生きがい・働きがい」を求めている方、よろしくお願いいたします。
(「給料優先」という方は、イナカの病院なら「過疎地手当」が上乗せされますし、
医師求人サイトで探されると「高給優遇」のところは見つかると思います。
ただし、高給優遇で求人するということは、キツい職場、あるいは やりがいは少ない職場だ(やり手がいない)という覚悟は必要です。)
広島はコンパクトな街で、衣食住、そして働くにも子育てにも いい所だと太鼓判押せますよ。
当ブログを御覧になり、院長の理念に賛同された方、どうぞ御連絡よろしくお願い申し上げます。
在宅診療は楽しいですし、在宅緩和ケアは やりがいありますよ!
【おまけ】
当院には釣り部も出来ました。
カープ、サンフレファンの医師のかた、
および 釣り好きな医師の方、
当院に就職すれば いいことありますよ。
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