心に残る出会い19 虹の橋を渡ったKさん
中区では昨夜8時くらいから10時くらいまで かなりの雪。
5cmほど積もりました。
その後は降っていないようで、積雪量はかわっていません。
非常に寒い朝です。
心に残る出会い。
Kさんは92歳。
もともと認知症があり、ふつうの食事はあまり受け付けません。
お酒が大好きで、流動食にお酒を混ぜた状態にして
それで食事をとっている状態でした。
ある日、転倒し骨盤骨折をおこしてN病院に入院したのですが
認知症がひどく、1日で追い出されて退院となりました。
痛くて動けず通院もできません。
あとは在宅医療で、ということになり当院に依頼がありました。
訪問してみると、普通のベッドでねたきり、仙骨部やかかとにじょくそうも出来ています。
痛くて寝返りもむづかしいのです。
いろいろ話を聞いていると
認知症のため20歳頃の昔の話に何度も何度も戻りますが
とにかく痛いのが今の問題の根本にあるようでした。
痛み止めの薬と注射。
それから介護保険による電動ベッドの導入と入浴サービス。
訪問看護師によるラップ療法。
これらを組み合わせて、痛みやじょくそうは解決していきました。
1年くらいは安定した時をすごしましたが、
次第に衰弱して痰を出すのがむずかしくなってきました。
でも、本人も御家族も入院は希望されません。
吸引器を用意して対応です。
ある日、がくっと状態が悪くなりました。
しゃべっているのですが、声も弱ってうまく聞き取れません。
先生を呼んでくれ、と言ったそうです。
定期の訪問診療以外に臨時の往診をおこないました。
その前日には訪問看護師さんや入浴サービスの人たち、
翌日には一番仲の良かったヘルパーさんと私たち。
2日間で、在宅療養の主だった関係者全員がKさんに会ったのでした。
その日の夕方。
私たちは呼吸状態が変わったというので駆けつけていました。
お孫さんが、「大きな虹が2本も出ているよ」、
と駆けつけてきました。
ちょうどこの時、Kさんは苦しむことなく、お亡くなりになりました。
偶然かもしれません。
いや、きっと偶然なんでしょうけれど。
Kさんの家を出たときには大きな虹が出ていましたが
その虹はみるみる消えていきました。
Kさんは虹の橋を渡っていったんだね、とみんなで話をしたのでした。
県民文化センター1階のイタリア料理 il vento
イカ、エビ、ナスなどの唐揚げ。
ゲソの部分は、めちゃくちゃおいしかったです。
私はゲソだけの単品料理がいいな、というくらい。
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