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心に残る出会い49 肝臓がんのJさん

2013年09月29日  
毎月最終日曜日は心に残る出会いです。
その前に10月のお題を出しておきますね。
10月13日(日)にお願いします。
少しくらい前後してもかまいません。
投稿されたらコメントしていただけるとたすかります。
どうかよろしくお願いします。

広島ブログで
ナナパパから始まったみんなで同じお題シリーズは、
二年目にはいっています。
まとめておきますね。
昨年9月 おじいちゃん、おばあちゃん。
10月 こうのみよこ先生 漢字
11月 銀蔵さん 褒める
12月 上杉薬局さん 2013年の野望
今年1月 緩和ケア薬剤師 感謝
2月 ぽけっとラッキーさん 節分
3月 幸せな一日さん 親離れ、子離れ
4月 テツヤ丸さん 思い出の春ソング♪
5月 nancyさん 若葉マーク
6月 上杉薬局さん 誕生日
7月 もみじ日記さん 海
8月 もものすけさん 両親の呼び方
9月 幸せの雲と整体師さん 心に残る記念写真

10月は緩和ケア医です。
ここらでちょっと変わった感じを出したいところです。
10月のお題は『大切にしていること』
でいきたいと思います。
10月13日(日)にお願いします。

肝臓癌のJさん
Jさんは59歳
1年半前に肝臓癌が判明し、病院で治療開始です。
肝動脈から抗がん剤を注入する治療などを繰り返し受けてきました。
治療で食欲が低下し、しばしば脱水にもなり
病院に定期受診、臨時受診を続け
点滴を毎回受けていました。
本人は通院治療を続けたい希望がありましたが
腹水も出てきて動くのが困難となってきました。
そこで当院に在宅医療の依頼です。

点滴継続の御希望がありました。
点滴そのものは在宅でも可能です。
でも、問題は別なところにありました。

Jさんは知り合いにすすめられたHワクチンと細胞免疫療法を
受けたいと思っていました。
もちろん効果のないニセ医学であり、
保険医療として認められた治療法ではありません。
ですから、
こうした治療法は病院に入院中には受けることができません。

入院して点滴は受けたい、
だけど細胞免疫療法も受けたい・・・。
娘さんたち御家族は、効果のないニセ医学なのだからやめれば、
と何度も忠告してきたのですが
本人はもうこれしかないと思い込んだようで決心は固い。
それで、
出来るだけ在宅を続け細胞免疫療法を受け、
ぎりぎりになったら入院しよう、
ということになったのです。
細胞免疫療法を実施するクリニックへの受診日も
本人が手配して決まりました。

しかし、Jさんの体はどんどんしんどくなっていきます。
細胞免疫療法の初回実施予定日まで
在宅を継続することができず、
Jさんは入院となってしまいました。
その1週間後、入院のままJさんはお亡くなりになりました。

最後は病院へ、と思っておられる方はおられます。
御自分の希望、御自分の選択であれば、それはそれで構いません。
このまま在宅で最期までいくか、
それともそろそろ入院するか、
その判断の時期は亡くなられる1週間前頃のことが多いです。

新幹線のコンコースで。
広島レモンを使った商品、多くなりましたね。
うれしいことだと思います。
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★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

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