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心に残る出会い73 寝たきりだったMさん

2015年09月27日  

カープ、やはり連敗を止めるのはベテランと外人の力でしたね。
それと、元PLの4番であるマエケンの打撃。
投手の打撃力も大事なポイントだと 改めて思いますね。
今日はジョンソン投手、ときどきヒット打っていますが
今日はどうでしょうね、応援しましょう!

毎月 最終日曜日は心に残る出会いです。

Mさんは82歳。
多発性脳梗塞で何年も前から寝たきりで
手足の拘縮も生じていました。
食事も飲み込めず、胃瘻になっています。

Mさんは相当な「暴れん坊」だったようで
家族には とうに見放され縁を切られており、
アパートで一人暮らしです。
病院に入院中なのですが
前の訪問診療担当医が亡くなられたため
退院してからの引き継ぎを当院に依頼があり
病院にて当方とのはじめての出会いです。

寝たきり・一人暮らしのアパート生活なんて
可能なんだろうか、と思われるでしょうが
じゅうぶん可能なんです。
1日にヘルパーが何度もはいり、訪問看護と訪問診療があれば可能です。
薬も薬局が届けてくれて、お薬カレンダーにセットしてくれます。
ただ、一般的には
特別養護老人ホームの入所に相当する状態だろうな、とは思いました。
うーむ、この状態でアパート暮らしですか、Mさん、がんばってですね。

Mさんは、若い頃から人に頼らず
入院も入所もいやだ、とんでもない、
そういう人生を送ってきたひとでした。
脳梗塞後も そういう意思表示がありました。
引き継いだ時点でも、会話は出来ていたのです。
このため 意思表示を尊重して周囲が動いていく。
そういうチームが出来て支えているのでした。

年末になり、来年用のカレンダーを持って行った時には
「ああ、もうそういう時期ですか-。」と
穏やかに話をされました。
私たち在宅チームには 暴れん坊だったような言動はみられず
静かな対応をされておりました。

その後、何度か入院されました。
もともと喘息があるのですが
標準的治療法である吸入治療が出来ないため
抗アレルギー薬など内服薬を胃瘻から注入しての喘息コントロールするしかありません。
喘息は、私の一番得意な分野ですね。
しかし、気管支炎や風邪をきっかけに
時には大きな喘息発作をおこし
入院するしかなくなってしまうのでした。

何度目かの入院のとき。
喘息も難治性となっており
ステロイドの内服薬を開始・継続することとなりました。
在宅酸素も、在宅での痰の吸引器も用意します。
在宅でも点滴は可能です。
そうなると
もう病院に入院したところで
在宅と同じ治療しか出来ません。
あとは人工呼吸まで踏み込むかどうか、ですが
本人にその希望はなく
唯一連絡のとれる親族である遠方の妹さんに病院主治医が連絡し
何かあっても人工呼吸・蘇生はしないことで合意。
あとは在宅で出来るだけのことで退院、となりました。

退院し在宅に戻りましたが
ちょっと体を動かしただけでゼイゼイいいます。
そういう時には、酸素の取り込みも低下しています。
酸素が少ないと、心臓に負担がかかります。
82歳の心臓はいつまでも耐えてはくれません。
喘息死は、若い人ではなく高齢者に多いのが現状です。

最後の入院から約1ヶ月、
Mさんはアパートの自室でお亡くなりになりました。

Mさん、
アパートの最上階は明るく、眺めもよかったですが
フェンスがあるのでベッドのMさんには景色は見えず、残念だったですね。
そして、最上階の部屋は 夏とっても暑かったですね。

がんばっている三次ワイナリーを応援しましょう。
私どもにとって 応援する、とは 商品を購入するということです。
Japan Wine Competition(日本ワインコンクール)2015
欧州系品種「白部門」銅賞
TOMOEシャルドネ新月2013
P1030038.JPG
★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

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