心に残る出会い94 病院の担当医に死に水を取ってもらったKさん
カープ、せっかく勝っている状況でしたので
さっさと5回までやって
試合成立させればよかったのかもしれないですねえ。
ま、阪神サイドからみると中止でよかったのでしょう。
公平・公正な広島、 で 行きましょうかね。
今日は試合あるのかなあ。
さて、
毎月 最終日曜日は 心に残る出会いです。
Kさんは82歳。
数年前に心不全をおこし入院。
それ以来 担当のN先生に全幅の信頼を置いています。
心不全は何度も繰り返し、腎不全、慢性呼吸不全もおこしてきました。
もうダメか、という場面も乗り越えてきました。
わしの最期の死に水はN先生に取ってもらう、
これがKさんの口癖になってきたのでした。
今回、腎機能が急速に悪化し入院しました。
どうやら肺癌のような画像所見も出てきているし
ほとんど食欲もなくなり食事は摂れず。
水分としてもコーラなど好きな物しか受け付けなくなっていました。
なんとか透析は回避でき、
自宅に帰ることになりました。
かりに肺癌だったとしても 今さら何も治療は出来ない、と
肺癌については検査も治療もおこないません。
退院前カンファレンスで私たちのはじめての出会いです。
できるだけ家にいたい、最期はN先生に頼む。
これが御本人の強い希望です。
わかりました、病院に入院をお願いするタイミングまで
安楽に家にいられるよう お手伝いさせていただきます。
水分も栄養もほとんど摂れません。
いったん退院はするけれども、早ければ数日以内にも再入院になるかも、
と誰もが思った退院でした。
しかし、自宅の力は大きい、のでしょう。
「Kさん、退院して いかがですか?」
「そりゃー家がええわ」。
昼夜は逆転して昼はウトウトしているのですが
夜はゴソゴソ。
奥さんと話をしたりすることが出来ました。
水分は1日600ml程度しか口にしませんが
奥さんが工夫して
好きなシチューやスープの上澄み部分だけ口にしてもらったり
牛乳を飲んでもらったりします。
血圧などは安定しています。
これは数日単位ではなく もう少し長期戦になるかも
ということで
奥さんに買い物等に外出する時間を作ってもらえるように
訪問看護や訪問ヘルパーの時間設定に工夫をこらしたりしました。
主たる介護者である奥さんが先に倒れたのでは 本人も入院するしかなくなりますから。
奥さんの負担を減らし、奥さんを支えるというのも 在宅チームの大事な仕事です。
Kさんはながらく入浴もしていない、というので
訪問入浴も開始となりました。
Kさんも とても喜んだことでした。
何日かたつうちに
Kさんは 「何か食べたい」、と言うようになりました。
おかゆとか、フカヒレスープとか。
そのときどきに御希望のものを奥さんに用意していただきます。
退院して2ヶ月。
ときどき腹痛や胸痛が出てくるようになってきました。
入院希望はなく、その都度 内服薬で対応してきたのですが
ある夜、「苦しい」、という状況になりました。
Kさんも入院を希望されました。
病院に連絡してすぐに入院です。
Kさんは、翌日の午後 静かにお亡くなりになりました。
御希望のとおりN先生が最期を看取られたそうです。
Kさん、御希望どおりになりましたね。
こんなに長い間、御自宅ですごすことが出来るなんて
退院の時点では 実は誰も思っていなかったんですよ。
自宅の力は大きいですね。
このDVDブックは 3月30日発行です。
つい先日、市内の書店で購入することが出来ました。
出遅れた、と思っていたので、入手できてラッキー!
特別付録:押井守監督サイン付き・劇場用ポスター
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