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放射線治療による肺炎

癌に対して、放射線治療をおこなう場合があります。
肺に照射すれば放射線肺臓炎をおこす危険性があり、
呼吸器科医、放射線治療医、癌治療医にとっては、大きな問題です。

本日のお勉強
重症放射線肺臓炎の1例-血漿交換の試み
日本呼吸器学会雑誌 2009年6月
国立病院機構 姫路医療センター呼吸器内科 宮川倫子先生ほか
要点
重症放射線肺臓炎にはステロイド治療がおこなわれる。
その治療でも悪化の一途をたどっていた症例に対し、
血漿交換が本邦で初めて施行され、有効であった。

癌治療の3本柱は、手術、抗ガン剤、放射線治療です。
肺については放射線治療により放射線肺臓炎という合併症をひきおこす可能性があり、放射線肺臓炎が命取りになることもあるのです。
放射線肺臓炎をおこす仕組みについては、まだ解明されたわけではありません。
通常であれば癌患者なので血漿交換はおこなわない状況ですが、他に方法がなく試みたところ有効であった、との報告です。
病態の悪化にサイトカインが関与しているならば、効果が期待できるかもしれません。

高齢化社会にともない、高齢の癌患者が増えています。
放射線治療しか選択できないケースも増えてきています。
放射線肺臓炎を乗り越える可能性があるならば、非常にうれしいことです。
今後 検討していく必要がある治療法のようです。

トウワタの種子。
タンポポの綿毛のような種子です。飛びました。
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★新型インフルエンザH1N1情報
新型インフルエンザワクチンの優先順位は先日決まりました。
では、ワクチンを、どのような手順で接種するか。
接種する医療機関を限定する、という方向になりそうです。
Yahooニュース  9月7日3時7分配信 読売新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090907-00000003-yom-soci
広島市でも、インフルエンザ流行しています。
安佐北区の高校や大学で集団感染。
各医療機関でも、ポツポツとインフルエンザ患者が確認されています。
とくに妊婦、持病のある人は、人混みへの外出は避けましょう。

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