新年第1回目の同じお題で書きましょう「故郷」
緩和ケア薬剤師です。
広島県山県郡戸河内町(当時)が「故郷」ですね。
実家の父は医師でした。
今でこそ「大学医局人事」であちこち転々として働く
なんてことは少なくなってきたようですが、
昔は全員そうすることが当然だったようです。
父が戸河内町立病院で働いていたときに生まれています。
当時は林業などが盛んで、
人口の多いとても豊かな町だったそうです。
島嶼部の町長さんや助役さん達の視察もよくあったそうです。
4歳くらいまでそこの医師住宅(官舎)に住んでいました。
親同士は同僚ですから皆仲良しで、
常に誰かが見守ってくれている中
子どもは放し飼い。
「野原」で駆け回って遊んでいました。
蛇に追いかけられたり、
野原でころがって草花を見たりつついたり匂ったり、
大きいお姉さんに教えてもらって
「花冠」を作ったり、
蛍を部屋へいれたり・・・
雪が降ればかまくらを造ってもらったり
庭先でそり遊び・・・
今思えばなんと贅沢な暮らしだったのでしょうか!
外壁の一面には薪がぎっしり積んであったし、
上室に氷を入れる冷蔵庫もありました。
足のたためる丸いちゃぶ台があり、
食事の後はそれをたたんで
布団を敷いて家族揃って休んでいました。
町内の商店には毎日広島からトラック便で海産物が届いており、
食べようと思えば毎日でも
瀬戸内のお刺身を手に入れることも出来たそうです。
祖父達には
「雨風しのげて
一日3回食べるご飯に事欠かず、
家族で暮らせるのがいちばんの幸せじゃ。」
と来るたびに言われていました。
おじいちゃんは私がそれを当たり前だと思うのが
怖かったのでしょうねえ。
38豪雪の頃まで住んでいたところが
私の故郷です。
花びら餅 御菓子処高木
花びら餅は、梅坪にもあります。
食べ比べしてみないといけないですね。
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