日常生活で遭遇する成人アナフィラキシー
カープ、今日から横浜戦。
今日はバリントン、完投ペースでお願いしましょう。
さて、
アレルギーのうち、急速に悪化し命にかかわる重症になりうるものを
アナフィラキシーと呼んでいます。
本日のお勉強
日常生活で遭遇する成人アナフィラキシーの最前線
アレルギー 2013年6月号
横浜市立みなと赤十字病院アレルギーセンター 中村陽一 先生
要点
当院の成人アナフィラキシーの原因を調べてみると
284例のうち食物由来151、薬物42、アニサキス21、刺虫10、貯蔵庫ダニ5、造影剤1、不明54.
半数以上が食物です。
アニサキスというのはイカやサバなどにいる寄生虫です。
刺虫というのはハチなどです。
貯蔵庫ダニというのは、食品を保管しているうちに入り込んでくるダニです。
開封して時間がたってくればダニがすみつくことがあります。
造影剤というのは病院でCT検査などを受ける時に使う点滴薬です。
食物151例のうち
小麦44、甲殻類18、果物14、そば8、貝類8、赤身魚8、ナッツ類8、野菜5、大豆4、魚卵3、その他11、不明20.
簡単にいかない例もあって
小麦を含む食事をした後に運動して生じた例(小麦依存性運動誘発アナフィラキシー)。
シメサバを食べて発症したが、原因はサバではなくてサバに寄生していたアニサキスであった例。
お好み焼きで発症したが、原因は小麦や卵ではなく、お好み焼き粉の袋の中に検出されたダニであった例。
貯蔵庫ダニによるアレルギーは多くの症例が発表されるようになってきているそうです。
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アレルギーの診療というのは
推理小説を解いていくような面白さがありますね。
食物アレルギーというのは
日々の食生活に影響があるものであり
命に係わることがらですので
きちんと精密検査を受けておくことをおすすめします。
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